鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

イプシロン弾道ミサイル転用の可能性

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 今回は単なる与太話なので軽い気持ちで読んでください。

 北朝鮮による日本への核ミサイル攻撃の可能性が噂される中、ようやく日本政府も遅ればせながら報復攻撃の手段として巡航ミサイルトマホークの導入を検討し始めたところです。敵基地攻撃能力と言ってますが、現実的に先制攻撃は不可能。もし撃たれた場合の反撃手段です。

 それはそうと、この前北朝鮮ロフテッド軌道で2000kmの高さまで撃ちあげて落下させ、大気圏突入実験をしましたよね。マッハ15くらいで表面温度は大気との摩擦熱で6000度まで上がるそうですから、核ミサイルを搭載した場合その熱に耐え得るかどうかの実験だったそうです。

 そこで私は思いだしました。アメリカ軍が研究中の「神の杖」と呼ばれる宇宙兵器。高度1000kmの宇宙空間にいるターミナルから重さ100kgのタングステン、チタン、ウランからなる金属棒を地上に撃ち込む兵器です。速度はマッハ9.5になりその威力は地下数百メートルに位置する目標も破壊可能だとか。通常爆弾より強く、核よりちょっと威力が低い兵器で、水平よりも垂直への破壊方向を志向しています。

 ただ宇宙兵器の保有は宇宙条約違反だそうで、有事にはそんな条約すぐ反故にされるとは思いますが、アメリカ軍は別にファルコンHTV2という地上発射型の超音速運動エネルギー弾も開発中だとか。

 私は単純に弾道ミサイルの弾頭に神の杖のような金属棒を載せロフテッド軌道で撃ち込めば同じような効果を発揮するのではと考えました。ただ、あまりの速度に摩擦熱で金属棒が燃え尽きてしまっては元も子もありません。

 大気圏突入と言えば日本では宇宙探査機ハヤブサハヤブサが大気圏突入した時の速度と温度を調べてみました。すると速度は秒速12kmですからなんとマッハ35!摩擦熱は1万2千度にもなります。中に収められたカプセルの表面温度ですら3000度になったそうです。それでもカプセルが燃え尽きもせず地上に到達したのですから摩擦熱対策の技術は十分ありそうです。

 後は発射するロケット。これは固形燃料のイプシロンを転用しましょう。そのままでは発射準備から発射まで7時間もかかるので論外。すくなくとも30分以内、できれば数分が理想。ここは改良の余地が大いにありそうです。色々軍事的にはクリアしないといけない課題が山盛りなんですが、与太話なのでこのまま突き進みます(笑)。

 イプシロン転用弾道ミサイルの精度は、12式地対艦誘導弾と同様慣性誘導・GPS・終末アクティブレーダーホーミングで良いんじゃないでしょうか?すくなくとも突入時マッハ10以上にはなりそうですから、熱対策も含め改良は必要でしょうが。普通の弾道ミサイルみたいに慣性誘導(+GPS)だけでもいいかもしれませんね。

 すべての問題をクリアし晴れてイプシロンロケットイプシロンミサイルとなった時、射程距離は14000kmになるそうです。ペイロード(搭載能力)は1200kg。別に核じゃなくとも運動エネルギーだけでかなりの威力になりそうです。突入速度はハヤブサ並みのマッハ35は欲しいね。これだとただの金属棒でももの凄い威力になりそう。日本は最初から核搭載はしていない、ただの金属棒だとうるさいくらい宣伝しなければなりませんね。

 核じゃないので、使い勝手も良いしあくまで敵の核攻撃に対する報復だと言い張ればOK。皆さん、どうですか?(笑)