
スプリングフィールド国営造兵廠が開発した半自動小銃。1936年採用され、1957年にガーランドをもとにフルオート射撃も可能になった改良型のM14が採用されるまで米軍の主力小銃として使用されました。ちなみに初期の自衛隊にも支給されています。
セミオートとはどういう事かというと、機関銃のように連射こそできないものの一々ボルトアクションライフルのように手動で遊底(ボルト)を引いて薬莢を排出することなく一度弾を込めたら(8発)引き金を引くだけで連続して発射できるという代物です。
これによって発射速度が飛躍的にアップし、時間当たりの発射弾量が増えました。便利この上ない銃で各国も研究しましたが、制式化し全兵士に行き渡らせたのは列強ではアメリカだけです。
各国にも半自動小銃はあったんです。しかし全兵士の銃をこれに切り替えるには莫大なコストがかかり弾薬消費量も飛躍的に増えるため他の国では全面採用をためらいました。
輸送手段を馬に頼っている国ではとてもできませんね。補給部隊の完全自動車化は必須なうえに、戦闘部隊に匹敵するような大規模な補給組織とそのノウハウを持っている国じゃないととてもじゃないですが採用できません。
ところでこのM1ガーランド、全弾排出するとピーンと甲高い金属音がするそうなんです。この音で弾が無くなった事を教えたそうですが逆に相手はこれによって全弾撃ち尽くしたのを知ったそうで前線の兵士には不評でした。乱射戦で騒音が酷い時ならまだしも、静寂な中での少数同士の撃ち合いでは確かに困りますね(苦笑)。
そういえばメダルオブオナーでもそんな音出てたかも?アドレナリンが出まくりで全く覚えていません(爆)。