鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

マクダネルダグラス AV‐8B ハリアーⅡ (アメリカ)

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 世界初の実用垂直離着陸戦闘機ホーカーシドレーハリアー(英)をもとにスーパークリティカル翼揚力強化装置を組み合わせて開発した攻撃機ウィキペディアより)。
 
 パチもののYak‐38フォージャーと比べれば月とすっぽんの高性能機ですが、一般の人が勘違いする万能機では決してなく速度は亜音速、航続距離も短く搭載量も低いため長距離侵攻能力は持ちません。
 
 ただある一定の条件下では無類の力を発揮します。それは近接支援、大型空母を持たない艦隊のエアカバーなどです。これはヘリ空母強襲揚陸艦から運用できる垂直離着陸機だからできる芸当で、イギリス空海軍、米海兵隊、スペイン海軍、イタリア海軍などがハリアーⅡの主な運用者です。その前のハリアーはタイ海軍も運用してたような…。
 
 ハリアーⅡの強みは、アクティブレーダーホーミングのAIM-120 AMRAAMの運用能力を持った事で、他に対艦任務ではAGM-84 ハープーン、対地任務でAGM-65 マーベリックとレーザー誘導爆弾、対レーダミサイルAGM-88 HARMなどでバランスの良い戦闘能力を持ちます。
 
 
 一時期日本でも導入の話があったそうですが、流れました(うーん残念!)。今ならひゅうが型DDH,、22DDHに載せられるじゃないかと考える人もいると思いますが、ハリアーのエンジン排気熱に甲板が耐えられないためこれは無理だそうです。というか耐えられる甲板のDDH(しかもスキージャンプ付き!)つくったら「それは空母じゃないか!」って騒ぐ馬鹿どもがいるので(苦笑)。
 
 イギリスにおけるハリアーⅡの運用は2010年に終了しています。米英はハリアーⅡの後継機としてF-35Bの導入を予定していますが通常離着陸型のF-35Aと同一の機体構造でいくつかの派生型を製造するという野心的なプロジェクトは素人考えでは間違いだったのではないかと思います。開発費が高騰しいつ完成するかもさだかでありませんから…。どうしてもF-111の失敗が頭をよぎるんだよな(苦笑)。
 
 ただいつかは完成すると思います。もう後戻りできないところまで来ていますので。ということで航空自衛隊のF-X(次期戦闘機計画)にF-35Aが決まりそうですが間に合うのか甚だ疑問です。おじいちゃん(F-4EJファントムⅡ)にいつまで無理させるの!(怒)
 といってタイフーンも完全マルチロールのトランシェ3はまだできてませんからね。消去法でスパホ(F/A‐18E/F)しかないような気がするんですが、はてさてどうなることやら。
 
 
【性能諸元】
 
全長:14.12m
全幅:9.25m
最大離陸重量:14000kg(垂直離着陸時9415kg)
最大速度:マッハ0.89(1085 km/h)
動力:ロールス・ロイスペガサス 105 ターボファンエンジン、96.75 kN (21,750 lbf) × 1
航続距離:2200km
 
武装:25㎜機関砲ポッド
    AIM-9サイドワインダー
    AIM-120AMRAAM
    AGM-65マーべリック
    AGM-84ハープーン
    AGM-88HARM
    レーザー誘導爆弾他