軍事に詳しい方なら驚かれると思いますが、恐るべき戦闘能力です。私も調べていてびっくりしました。
通常は1個師団に1個砲兵連隊(野砲兵OR山砲兵)が普通ですが、12師団はなんと砲兵旅団を持っています。砲兵戦力は5個連隊!!!しかも4単位編制(2個歩兵旅団=4個歩兵連隊)なので、おそらく野砲兵24連隊は野砲48門定数、独立山砲兵3連隊も山砲48門定数のはず。
砲兵旅団隷下の二つの重砲兵連隊もおそらく八九式十五糎カノンか四式あるいは九六式十五糎榴弾砲を24門ずつ装備しているはず。別口の下関重砲兵も重砲24門でしょう。
合計すると野砲48門、山砲48門、重砲72門という師団どころか軍レベルの重厚な砲兵火力を持っています。
しかも驚くのは、それ以外に戦車連隊、飛行連隊、高射砲連隊まで持っているのです。
貧乏なイメージの帝国陸軍なのに、なぜこれほど贅沢な装備なのでしょうか?おそらく総兵力は三万人近くになるはず。欧米でいえば軍団レベルの大兵力です。
しかし、さすがにこのまま大部隊を維持できるはずもなく戦局の悪化とともに隷下部隊が次々と引き抜かれ終戦間近には普通の三単位編制師団になっていたのでした(号泣)。