鳳山雑記帳はてなブログ

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ライプツィヒ級軽巡洋艦 (ドイツ)

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 ナチスドイツ海軍第3世代の軽巡洋艦であり実質上軽巡最後の艦型。
 
 前級のケーニスベルク級が後方の2番砲塔、3番砲塔をずらして配置するという変わった設計だったため、本級ではそれをセンターライン上に戻しました。主砲の斜め配置は斬新ではあっても防御力、復元力で難があるというのは素人でも分かります。砲撃時の両舷旋回のスピードにもタイムラグがありそうです(苦笑)。
 
 15cm三連装×3基9門の主砲は、軽巡としてはなかなかの砲力でした。欧州の軽巡が比較的攻撃力が高いのは雷撃戦よりも砲戦を想定しているからです。
 
 他方日本は水雷戦隊の旗艦として速力と雷撃力重視、アメリカは防空軽巡重巡に準ずる砲撃力重視の2タイプの軽巡を造りました。各国の国民性が現れて面白いですね。
 
 前級のケーニヒスベルクとほぼ同じ武装なので、準同級艦といえるかもしれません。
 
 
 2番艦のニュルンベルクは、艦橋をやや大型化し対空兵装を88mm単装高角砲2基から連装×4基8門に増やしたので、別艦級とされることもあります。
 
 

性能諸元
排水量基準:6,310トンニュルンベルク:7,159トン)
満載:8,250トン(ニュルンベルク:7,150トン)
全長177.1mニュルンベルク:183.8m)
水線長172.8m(ニュルンベルク:178.3m)
全幅16.3m(ニュルンベルク:16.5m)
吃水4.26m(ニュルンベルク:4.26m)
機関左右軸:シュルツ・ソーニクロフト式重油専焼海軍型水管缶6基br />+ゲルマニア式海軍型ギヤード・タービン2基2軸
中央軸:MAN社製W7Z30/44型2ストローク七気筒2サイクルディーゼル機関4基1軸
計3軸推進
最大出力ボイラー:60,000 shp (45 MW)
ディーゼル:12,400 hp (9.3 MW)
最大速力31.9ノット (59 km/h)
航続距離ボイラー:10ノット/3,950海里
ディーゼル:18.5ノット/2,800海里
燃料重油:1,200トン(満載)、ディーゼル燃料:310トン(満載)
ニュルンベルク重油:1,10トン(満載)、ディーゼル燃料:250トン(満載))
乗員656~950名(673~850名)
兵装SK C/25 1925年型 15cm(60口径)三連装速射砲3基
SK L/45 1906年型 8.8cm(45口径)単装高角砲2基
(1,942年:M42 3.7cm(69口径)単装機関砲8基
C/38 1940年型 2cm(65口径)単装機銃6基
50cm魚雷発射管三連装4基(1940年:53.3cm魚雷に更新)
機雷120個
ニュルンベルク:SK C/25 1925年型 15cm(60口径)三連装速射砲3基
SK C/32 8.8cm(76口径)連装高角砲4基
3.7cm連装機関砲4基
53.3cm三連装魚雷発射管4基
機雷120個)
装甲舷側:76~101mm(水線部)
甲板:50mm(平坦部)、76mm(傾斜部)
砲塔:50mm(最厚部)
司令塔:76~100mm
航空兵装アラド 196水上機2機
カタパルト1基