鳳山雑記帳はてなブログ

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ケーニヒスベルク級軽巡洋艦 (ドイツ)

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 エムデンに続いて第1次大戦後ヴェルサイユ体制下で建造された軽巡洋艦
 
 ドイツに課せられた軍備制限で排水量6000t以下と定められていたため、制限一杯の基準排水量6000tで建造されました。実はケーニヒスベルクという名前は三代目で、初代は近代巡洋艦の区分前、1907年建造、二代目は第1次大戦前の建造、三代目の本級が1929年竣工です。
 
 6000tの船体に15cm三連装砲×3基9門なのでそこそこ攻撃力を持っていました。50cm魚雷発射管三連装×4基12門と雷撃力もありますが、特にこれといって強調することもない標準的な船です。
 
 
 ではなぜ紹介したかというと、二番砲塔と三番砲塔を見てください。中心線上からずれているでしょ?ちょっとこういう配置は珍しいんです。
 
 この変わった配置は、排水量を節約するためとか機関室のレイアウトを有利にするためとかいろいろ言われていますが、素人の私には分かりません(苦笑)。排水量軽減なら分からなくもありません。重なっている分装甲ベルトが短くて済みますから。ただこんな配置の軍艦はあまり例がないので設計者がよほどひねくれていたのかもしれませんね(笑)。
 
 しかし実用的でなかったのか(復元性に問題がありそう…)、次のライプツィヒ軽巡洋艦では中心線上に戻されています。これって巡洋戦艦でもやらかしてましたよね。ザイドリッツ → デアフリンガー。もしかして同じ設計者?(爆)
 
 ケーニヒスベルク級はすべてKから始まる名前で統一されてます。カールスラーエ、ケルン。このあたりもイギリスのR級戦艦の命名法と似てますね。う~ん、あちらの人の艦船命名法は分からん(笑)。まあ分かりやすくていいけど…。
 
 
【性能諸元】
排水量基準:6,000トン
満載:7,700 トン
全長174 m、169.0 m(水線長)
全幅15.3 m
吃水5.56 m(基準)、6.28 m(満載)
機関海軍型重油専焼缶6基
+海軍式ギヤード・タービン1基1軸
&MAN社製ディーゼル機関2基2軸計3軸推進
最大出力69,800 shp(ケルン:68,485 shp)
最大速力32.1ノット(カールスルーエ:30.0ノット、ケルン:32.5ノット)
航続距離17ノット/7,300 海里、19ノット/5,700 海里
燃料重油:600 トン(計画)
1,350 トン(最大)
乗員514~610名
兵装C23 15cm(60口径)3連装砲3基
8.8cm(45口径)単装高角砲2基(ケルン:8.8cm(76口径)単装高角砲4基)
50cm水上魚雷発射管3連装4基
機雷12個
装甲舷側:50mm(水線部)
甲板:40mm(平坦部)
砲塔:30mm(前盾)
司令塔:100mm