鳳山雑記帳はてなブログ

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ジェネラル・ダイナミックスF‐16 ファイティング・ファルコン (アメリカ)

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 F-16は、F-15があまりにも高価になりすぎたため、F-15の半分の重量、半分のコストで、しかもF-15と同等以上のエンジンを搭載することで高機動を発揮する単発軽戦闘機というコンセプトで開発されます。
 
 丁度F-15がハイで質重視とするならF-16はローで数をそろえる所謂ハイローミックス思想です。
 
 しかし、人間というものは欲が出てくるものでやはりある程度の能力のレーダーはいるだろう、核爆弾の運用能力も欲しい、対電子戦能力もあったほうがいい、などの要求がどんどんエスカレートしていき、完成した時にはローというには惜しいくらいの優秀機になりました。当初の構想よりは機動力が落ちているそうですが、それでも出現当時(1978年運用開始)ではトップクラスの機動力を誇ったといいますから機体設計の優秀さがうかがえますね。
 
 開発はジェネラル・ダイナミックスですが、1992年軍用機部門をロッキードに売却したため、現在はロッキード・マーチンが生産しています。
F-16は当初から、胴体と翼を一体で整形する技術(ブレンデッドウィングボディ,Blended Wing Body:BWB)や機体の操縦をコンピュータで補正・制御する技術(フライ・バイ・ワイヤ,FBW : Fly By Wire)といった革新的技術を多く取り入れた設計となっていた。】(ウィキペディアより)といいますから、ローというにはもったいない性能を持っています。
 
 機体の性能はなかなかの物を持っていながら、F-15イーグルに比べて安価なため世界中で大人気です。4000機以上生産され、F-4ファントムⅡの5000機に迫る勢いです(もう超えた?)。本国アメリカはもちろんイスラエルを筆頭にデンマーク・オランダ・イタリア・ベルギー・ポルトガル・トルコ・ギリシャ・ヨルダン・エジプト・台湾・韓国など多くの国で採用されています。 
 
 
 F-16は生産数も多く、改良も続けられています。レーダーもAN/APG-66からAN/APG-68に、さらにAN/APG-80へとどんどん進化していますし、コンフォーマルタンク増設でさらなる航続力の向上、さらに高出力のエンジンへの換装などで、最新型F-16E/F Block 60/62は120億円もするそうですから、こうなると最初のコンセプトからだいぶ外れてきていますね(苦笑)。
 
 だったら日本もF-2増産でいいじゃない(爆←そうくるか?)。
 
 
 F-22は高価すぎ、F-35は絶賛炎上中なのでF-15とともにF-16もまだまだ主力として使い続けられるでしょう。
 
 
【性能諸元】
 
乗員:1名(A/C型)/2名(B/D型)
全幅:9.45m/10.00m(主翼端AAM含む)
全長:15.03m
全高:5.01m
主翼面積:27.9㎡
空虚重量:6,607kg
標準戦闘離陸重量:10,335kg
最大離陸重量:14,986kg
最大兵装搭載量:5,443kg
エンジン:P&W製F100-PW-100ターボファンエンジン(推力65.26kN/106.0kN(A/B使用時))1基
最大速度:M1.95
フェリー航続距離:2,170nm
戦闘行動半径:500nm(制空ミッション)/295nm(Mk.82×6)
武装
固定武装M61A120mmバルカン砲1門
兵装
主翼先端部及び主翼下に各種兵装を搭載可能。