鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

ボーイングF/A‐18 E/F スーパーホーネット (アメリカ)

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 F/A‐18は理想的な戦闘爆撃機でしたが、航続力、ペイロード(爆弾の有効積載量のこと)の不足が不満でした。事実アフガン戦争では、F/A‐18に代わって爆装したF-14がボムキャットとして攻撃に向かうという本末転倒のことまで起こります。
 
 そのため、海軍は
①胴体を2.86m延長
畿内燃料33%(約1600kg)増加
③翼面積(25%)、尾翼面積増大
④推力35%増加(F414-GE-400 ターボファンエンジン搭載)
主翼下に兵装ステーション2か所追加(計11ポイントに)
⑥ステルス性向上
 
の、発展型を計画します。こうして完成した機体(E型:単座、F型:複座)は、もとのホーネットとの共通点は10%前後でほとんど新型機といっても良く、スーパーホーネットと呼ばれるようになりました。
 
 初飛行は1995年、部隊運用は2001年からです。
 
 実は日本の航空自衛隊F-4ファントムⅡ老朽化に伴うF-Xの候補にもスーパーホーネットは上がっています。他の候補機より加速が悪い、騒音がうるさいなど散々言われていますが、私はスーパーホーネットでも良いと思います。
 
 と言いますのも、スーパーホーネットの搭載するAN/APG‐79パルス・ドップラー・レーダー(アクティブ式)【Block 2以降搭載】はかなり優秀なレーダーなのです。具体的な性能は軍事機密なので明らかにされていませんが、最大探知距離はおそらくF-22のAN/APG‐77にはさすがに劣るもののその他の現用機よりは上(おそらくタイフーン搭載のCAPTORレーダーよりはるかに上。日本のJ/APG‐1(改)はこれと同等という人もいるが眉唾。ロシアのレーダーは探知距離で上と言われているがイスラエルの一件を見るとかなり怪しい)で、簡易的な電子妨害もできるという優れモノです。
 
 もしアメリカが、このレーダー搭載を許可するのならスーパーホーネットはそれだけでも買いです。逆に認めないなら要りません。それならJ/APG-1(改)搭載のF-2能力向上改修型がまし。
 
 どちらにしても海軍力増強して第一列島線突破を図っている中国海軍が嫌がることは間違いなしです。が、最悪の選択は何も決まらずに純減でしょう。日本の防衛を放棄するような政府なら存在価値はないと思います。
 
 
【性能諸元】
 
  • 乗員
    • E:1名
    • F:2名
  • 全長:18.38 m
  • 全幅:13.62 m
  • 全高:4.88 m
  • 主翼面積: 46.45m2 (E/F)
  • 最大離陸重量時翼面荷重: 644.52kg/m2
  • 空虚重量:14,007 kg
  • 最大離陸重量:29,938 kg
  • 燃料容量:8,063L (機内)
  • エンジン:GEF414-GE-400 ターボファンエンジン × 2
  • 推力:5,669 kgf (クリーン) × 2 / 9,979 kgf (アフターバーナー) × 2
  • 最大速度:M 1.8+
  • 航続距離:約 3,705 km
  • 実用上昇限度:13,865 m
  • 兵装類機外最大搭載量 (E) :8,029 kg (離陸時) / 4,491 kg (着陸時)
  • 固定武装M61A1/A2 20mm バルカン ×1(装弾数400発)
  • 搭載可能兵器:AIM-120 ×12
         JDAM 500lb誘導爆弾 ×28