鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

三菱 F-2

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 三菱F-2航空自衛隊保有する支援戦闘機です。支援戦闘機というのは日本独特の言い方で要は戦闘攻撃機なわけですが、危機管理能力も防衛意識も無い無能な馬鹿政治家(特に左翼)を騙すためにごまかして支援戦闘機って言ってるだけです。
 
 F-2開発の経緯はFS-X問題で覚えている方もいらっしゃると思いますが、日本が独自開発しようとしたところアメリカから横槍が入ってF-16をベースに日米共同開発することで落ち着きました。
 
 このとき日本の新技術はアメリカが使い放題なのに、逆は駄目という制限を課せられたことに憤慨した方も多かったと思います。
 
 ただ共同開発に際して、アメリカはF-16のみならずその発展型試作機のF-16XLの情報も公開したそうですからまあ良しとしましょう(笑)。
 
 
 いろいろ紆余曲折がありながら1995年初飛行、2000年より運用開始されます。初期には主翼の振動、強度の問題、日本製アビオニクス(J/APG-1フェーズド・アレイレーダー)の信頼性・性能など散々叩かれましたが初期にはどんな戦闘機でもいろいろ問題があるものです。現在ではすべて解決済みで、J/APG-1の性能も軍事機密で情報が漏れなかっただけで実はF‐16のAN/APG‐68レーダーと比べルックダウン能力で27.5nmから35nm(nmは海里。1海里は約1.8km。ただし第3世代非ステルス機目標、予想)と優れているそうですから、この情報が正しければ一安心です。
 
 F-2ってどれくらい凄いの?って疑問に思われる方もいるでしょう。世界でも有数の性能の国産ASM-2対艦ミサイル運用能力を持ち対艦攻撃限定なら世界でもトップレベルの機体です。ただ運用当初は空対空ミッションでの弱点が指摘されていました。中距離空対空ミサイルで旧式のAIM-7スパロー(セミアクティブホーミングミサイル)運用能力しか持たなかったため米軍との模擬空戦で撃ちっ放し能力を持つAIM-120AMRAAMミサイル装備の米軍機に完敗したなどと言われていました。
 
 さらに機体に発展性がないこと、1機120億円と高価なことから当初130機導入予定が98機と減らされます。
 
 
 しかし、一説ではアメリカのAN/APG‐79レーダー(F/A-18E/Fスーパーホーネットに搭載)と同等かそれ以上の性能を持つ(と噂される)J/APG-1(改)レーダーを搭載し、AMRAAMと同等の能力を持つ国産のAAM-4運用能力を付与された能力向上改修型の予算が2010年度予算で認められた(1機の改修予算と4機分の改修部品購入予算)そうですから今後が楽しみです。(←発展性あったじゃん。軍事評論家には嘘つきが多いな。逆神とか…)
 
 
 F-2能力向上改修型の存在を念頭に、F-Xの遅れで穴が開いた日本の防空体制をカバーする目的でF-2増産の可能性が出てきたのでしょう。アメリカ、ロッキードマーチンの生産分担分40%をどうするのかまだまだ解決しなければならない問題は多いですが日本の安全保障のためにもぜひ増産してほしいですね。
 
 
 
スペック
製造三菱重工
ロッキードマーチン
全長15.52m
全幅10.80m
全高4.96m
主翼面積34.84m2
自重9527kg
最大離陸自22100kg
エンジンジェネラルエレクトリック社製F110-GE-129IPE×1
(ドライ時75.62kN、A/B時131.23kN)
最大速度マッハ2
実用上昇限界15000m
最大兵装搭載量8085kg
燃料搭載量内部:4750L
外部:1135L(300ガロン)増槽×1+2270L(600ガロン)増槽×2
航続距離4000km(フェリー時)
戦闘行動半径830km(ASM-2×4、AAM-3×2、2270L増槽×2,hi-lo-hi)
搭載兵装M61A1 20mmバルカン砲
AIM-9 Sidewinder
AIM-7 Sparrow
AAM-3(90式空対空誘導弾)
AAM-4(99式空対空誘導弾)
ASM-1(80式空対艦誘導弾)
ASM-2(93式空対艦誘導弾)
GBU-38 500lb JDAM GPS/INS誘導爆弾
GCS-1付赤外線誘導爆弾
CBU-87/B クラスター爆弾
Mk82 500lb 通常爆弾
J/LAU-3 70mmロケット・ランチャー