- ウィキペディアより -
井上靖の小説「敦煌」を映画化したものです。原作が好きだったので映画もすぐ見に行きました。まあ原作のクオリティには劣りますが、日本映画としては珍しいほどのスケールで西夏勃興の影で滅ぶ交易都市敦煌と西域に生きる様々な民族の生きざまを趙行徳、朱王礼という二人の漢人の目を通して描きます。今回アマゾンで買って再び見たわけですが、記憶は間違ってなかった!
圧巻は朱王礼役の西田敏行。釣りバカに代表されるコミカルな演技ではなく、無骨な一人の武将を重厚に演じます。史実では失敗すると分かっているのに、敦煌城での西夏の王太子李元昊(のち西夏の初代皇帝になる)暗殺未遂事件は手に汗握ります。
仏典コレクターで最後は西夏の攻撃を受け発狂する敦煌太守曹延恵役の田村高廣も怪演しています。目の下に隈をつくって怖いです(爆)。
その分、もう一人の主役趙行徳(佐藤浩市)のキャラが立ってませんが原作もそんな感じなんでOKです(笑)。
あと戦闘シーンもいいですね!日本映画にはないスケールで砂漠の騎兵戦を描いてるんですが、これも圧巻です。もしかして中国人民解放軍全面協力?あの騎乗技術は素人じゃないですよ。
少々古い映画ですが、日本でもここまで作れるんだと再確認できるだけでも儲けものです。見て損のない映画ですよ~(笑)。