第2次大戦中のドイツの本格的4発重爆はこちらです。
「えっ、馬鹿を言うなって?どう見ても双発だろ???」あはははは、実は4発で間違いありません。見た目に騙されちゃいかんぜよ。
ドイツの機体はねえ、どう見ても空冷に見えるFw190DやTa152は環状ラジエーターが空冷に見えるだけで実際は液冷エンジンを搭載してたりするんです。
これもね2基のエンジンのクランクシャフトを一つのギアボックスに接続し一つのプロペラシャフトギアを駆動させるという無茶な設計で、双発に見えても4発なんです。
ドイツの技術陣はどうしてこんな冒険をするのかね?普通に4発でいいと思うんですけど(苦笑)。
これで実戦で活躍したら文句ないんですが、案の定斬新な設計が災いしてエンジンが熱を持ちすぎて出火するなど散々でした。改良されてやっと戦力化した時はすでに大戦末期で燃料がなくなっていたという悲劇の機体です。性能は高かったんですけどね。爆弾5.9t積んで565km/hの速度があったんです。
【性能諸元】
全長: 22.00 m
全幅: 31.44 m
全高: 6.7 m
全備重量: 31,000 kg
エンジン: ダイムラー・ベンツ DB 610 液冷24気筒 2,950 hp × 2
最大速度: 565 km/h (6,100m)
上限高度: 9,400 m
航続距離: 5,600 km (最大)
武装
20mm MG 151/20機関砲 × 2 (尾部とゴンドラ前方)
13mm MG 131機関銃 × 3 (背部の銃塔[単装と連装一つずつ])
7.92 MG 81機関銃 × 3 (機首に1、ゴンドラ後方に2)
爆弾 6,000 kg もしくは ミサイル×3(ヘンシェル Hs 293 or フリッツX)
乗員: 5名