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戦艦「ビスマルク」

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ビスマルク(Bismarck)級戦艦とは シャルンホルスト(Scharnhorst)級巡洋戦艦に引き続き、ドイツ海軍が第二次世界大戦中に竣工させた最初にして最後の超弩級戦艦である。

本級はフランス海軍のダンケルク級戦艦への対抗の大本命であり、当初は「13インチ砲8門搭載で速力30ノット以上、基準排水量35,000トン」を目的として設計され、設計期間短縮の為に第一次世界大戦時に設計されたバイエルン超弩級戦艦の設計を流用した経緯はシャルンホルスト級と同一である。この為「新しい旧式艦」といわれることもある。

主砲口径は当初は13インチであったが、徐々にサイズアップされて14インチ砲8門となった。15インチ砲搭載案も検討されたのだが、重量増加に伴う港湾の深度不足やキール運河の幅の問題により排水量の増加は好ましくないとの判断で14インチ砲戦艦として設計が進められた。後に、15インチ砲製造が可能になり、新技術の開発により排水量増加も抑えられると解り、又フランス・イタリアが次期主力艦の主砲口径は15インチを採用との情報も入った為に15インチ砲を積む事になり、基準排水量は40,000トンにまで膨れ上がったが、諸外国には35,000トン戦艦として押し通した。

                         - フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より -

(性能諸元)
水線長:251.0m
全長:241.55m
全幅:36.0m
吃水:9.3m(基準排水量時)、10.2m(満載排水量時)
基準排水量:39,517トン
常備排水量:45,451トン 
満載排水量:49,406トン 
兵装:38.1cm(47口径)連装砲4基、15cm(55口径)連装砲6基、10.5cm(65口径)連装高角砲8基、37mm(83口径)連装機関砲8基、20mm(65口径)4連装機関砲2基、20mm(65口径)単装機関砲12基 (1941年5月時)
機関:ワーグナー式高圧重油専焼缶12基+ブラウン・ボベリー式ギヤード・タービン3基3軸推進
最大出力:138,000hp(標準蒸気圧時出力)、150,170hp (高加圧時出力)
航続性能:16ノット/9,280海里、19ノット/8,525海里、24ノット/6,640海里、28ノット/4,500海里
最大速力:30.8ノット(公試時)
装甲
舷側装甲:320mm(水線面上部)、145mm(第一甲板舷側部)、170mm(水線面下部)
甲板装甲:110mm
主砲塔装甲: 360mm(前盾)、220mm(側盾)、320mm(後盾)、130mm(天蓋)
副砲塔装甲: 100mm(前盾)、80mm(側盾)、40mm(後盾)、40mm(天蓋)
パーペット部:340mm
司令塔:350mm(前盾)、350mm(側盾)、200mm(後盾)、220mm(天蓋)
航空兵装:アラドAr196A-3水上偵察機4機
乗員2,092名(1941年時)

 
 ドイツ第3帝国が誇る新鋭戦艦。15インチ砲連装4基(8門)と30ノット以上の高速力を有する高性能艦。ただし第一次大戦時の「バイエルン」級を参考にしたため、設計が古く特に遠距離砲戦で装甲上の弱点が露呈したと言われていますが、調べてみると意外に強靭だったかも?と思います。

 伝統的にドイツ戦艦は、自分の主砲より1クラス上の砲撃に耐えられる装甲を持つよう設計されていますし、ビスマルク最後の戦いでも、14インチ砲戦艦の「キングジョージ浩ぁ廚硲隠競ぅ鵐阻だ鏨呂痢屮蹈疋諭次廚望緝機構がぐしゃぐしゃになるほど砲撃を受けながらまったく沈む気配がなく巡洋艦ドーセットシャーの雷撃でやっと止めを刺された(ただし自沈説あり)ほどでした。

 恐るべしボータン装甲!!!これはZ計画が本気で実行され「H級」戦艦が登場した暁には、まさに不沈戦艦が登場したかも?

 ドイツ戦艦ファンの方、満足していただけましたか?