鳳山雑記帳はてなブログ

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ジョージア スヴァネティ地方とはどこか?

 連日世界中からロシアの侵略に苦しんでいるウクライナを応援するツイートが発信されていますが、ウクライナ同様ロシアに侵略されているジョージアの駐日大使もツイートされました。

 私はジョージア大使が発信されたスヴァネティ地方というのを知らなかったので興味を覚え調べてみました。スヴァネティ地方はジョージア北西部にありコーカサス山脈山麓にあります。先住民族スヴァン人が住む地域であり3000mから5000m級の山々に囲まれる山岳地帯だそうです。ヨーロッパの定住地域では最も海抜標高が高い地域です。コーカサス山脈最高峰10のうち4つがこの地域にあります。ジョージア最高峰のシュラハ山(海抜5201m)もこの地域にあるそうです。

 日本の富士山よりも高い地域なので想像もできませんが、確かに酸素も薄く外敵は侵攻し辛いんでしょう。大豪雪地帯でもあります。先住民族スヴァン人は古代ギリシャ時代から知られており、ストラボンが言及したソネアスというのがスヴァン人だろうと言われています。

 紀元前6世紀から紀元前1世紀にかけてジョージア西部に存在したコルキス王国に支配されたそうですから歴史はロシアなどよりはるかに古いです。ちなみにコルキスはジョージア民族最初の国家とも言われます。その後ラジカ王国(詳細不明)に支配されたりササン朝ペルシャ編入されたりしたそうですが、11世紀初頭統一グルジアジョージア)王国に併呑されました。

 1460年代グルジア王国が解体するとスヴァン人はスヴァニティ公国を建てますが、1833年内乱に付け込まれロシアの保護国となったそうです。ロシアという国は昔からならず者国家だったんでしょうね。剽悍なスヴァン人は何度もロシアに対し反乱を起こしたそうです。山岳民族スヴァン人はロシア軍を苦しめ大きな犠牲を払わせました。

 2008年ロシアのジョージア侵攻でもすぐ西隣のアブハジアや東側の南オセチアはロシア軍に侵入されますが、ロシア軍は山岳地帯のスヴァニティ地方には入れなかったそうです。アフガン侵攻と同じ目に遭いそうですからね。

 アブハジアはアブハズ人、南オセチアはオセット人というように少数民族が多くジョージア単一民族国家じゃないところが、ロシアのようなならず者国家に付け入る隙を与えているんでしょうね。ジョージアは歴史が古いだけに周囲の大国に振り回され激動の時代を過ごしています。

 

 ウクライナ戦争とは直接関係ありませんが、勉強になりました。