【競馬】日本ダービー(東京・G1) 橋口師の悲願ついに成就!好位追走ワンアンドオンリー(横山典)ゴール前の追い比べ制しダービー制覇!★2
橋口調教師、良かったですね。ダンスインザダーク、ツルマルボーイ、ローズキングダムなど数々のGⅠ馬を育て上げた名伯楽もダービーだけは取っていませんでした。ダービー挑戦はこれまで19頭。そのうち最もダービー馬に近い存在と言われたダンスインザダークでさえ2着、それだけダービーを勝つのは難しいのでしょう。
1996年のダンスインザダークの時は、最後の直線抜け出したんで一瞬勝ったと思ったんですがするするの伸びてきたフサイチコンコルドにやられました。その借りを今回やっと返したことになります。橋口先生、泣いてましたな。一方、鞍上の横山典弘はロジユニヴァースで一度勝ってますからそこまで嬉しくないのかと思いきや、満面の笑みで勝利ジョッキーインタビューに答えてました。前回は展開に助けられた面もあったので、今回のワンアンドオンリーの勝利は別なんでしょう。
馬の能力ももちろんですが横山典さんの好騎乗も光りました。スタートもすんなり前目、エキマエが遮二無二逃げる展開の3、4番手につけた時私は勝ち負けを確信しました。もっと後ろで競馬すると思ってたんですが、典しゃん狙ってましたね。トーセンスターダムの武豊もエキマエの二番手という完全にダービーに勝つ競馬をしていました。私は内ラチにぶつかるというアクシンデントがなかったらトーセンの勝ちもあったと思います。武さん、今回は運がなかったですな。まあ5回もダービー勝ってるからいいかな?それより心配なのは途中で競走を中止したエキマエ。予後不良で安楽死処分にならなければいいけど。また呪いの大ケヤキの前。サイレンススズカの悲劇をリアルタイムで見ていただけに心が痛みます。
エキマエは順調にダート路線を続けていればGⅠ級の名馬になる可能性も秘めていたはず。ダービー挑戦はオーナーサイドの意向でしょうか?それとも調教師の進言?人間のエゴで命を失う競走馬のことを思うと本当に悲しいです。
エキマエの競走中止、トーセンスターダムのアクシデントを経てレースは最後の直線に差し掛かります。1番人気のイスラボニータは順調に前に出ました。すると内で我慢していたワンアンドオンリーの前が開きます。横山ジョッキーは待ち構えていたように手綱をしごき、馬もそれに鋭く反応して伸びてきます。
この瞬間、私はこの2頭で決まりだなと確信しました。あとはどちらが勝つかです。イスラボニータの蛯名ジョッキーにしてもダービー制覇は悲願のはず。あとはジョッキー同士の意地のぶつかり合い、馬同士の能力のぶつかり合い。最後まで差しつ差されるという激しい叩きあいの末先頭でゴール板を駆け抜けたのは横山ジョッキーのワンアンドオンリー。
正直、イスラボニータは2400mもたないと思っていたのでここまで好勝負を演じられるとは驚きでした。この馬2000mまでなら最強かもしれません。勝負を分けたのは距離適性の差。イスラボニータは秋は菊花賞に行かず天皇賞秋に行けば勝ち負けじゃないでしょうか?
今回のダービー、横山典、蛯名、アクシデントがあったとはいえ武豊といったベテランジョッキーの巧さが光りましたね。それに比べて川田、お前いい加減にしろ!(怒)せっかく内枠を引いたのに外ぶん回して最後の直線距離ロスして結局5着。トゥザワールドはディープインパクト級の怪物じゃないんだから一か八かインを衝くしかないだろ?そのための好枠なのに、なぜ横山典さんの真似をしない?ずっとマークしてれば良かったと思いますよ。まあ舞い上がって冷静な騎乗ができなかったのは分かりますが。福永もキングヘイローの時は傍目から分かるほどガチガチでしたからね。そして暴走(苦笑)。やはりダービーはジョッキーにとっても夢の舞台なんでしょう。
牝馬のレッドリヴェールは、マイナス8キロの馬体減が痛かったですな。もともと420キロくらいの軽量馬なのにオークスより1週後でも回復しないなんて、これ能力以前に体質的に問題ありです。ウオッカは480キロあって牡馬並みの体格してましたものね。外枠も痛かった。
今回のダービー、意外と面白いレースでした。ジョッキー同士の駆け引き、見ごたえあったと思います。馬券的にも本線的中、久々に楽しいレース後の気分を味わえます。例年なら愚痴記事ですものね(爆)。