鳳山雑記帳はてなブログ

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『独ソ戦―WW2 EASTERN FRONT』 (歴史群像シリーズ 歴史群像アーカイブ VOL. 7) (単行本)

 最近読んだ本ではなかなかの良書でした。うれしさの余りアマゾンのブックレビューにこんな書き込みをする始末(爆)。


独ソ戦関連の本はかなり読んだので目新しい情報はなかったのですが、モスクワ攻防戦、スターリングラード、クルスクなど作戦ごとにまとめられて読みやすかったです。

できればバルバロッサ作戦時の独ソ両軍の戦闘序列が書いてあれば文句なしでしたが、このページ数でそこまで求めるのは酷でしょう。

独ソ戦に詳しい人も詳しくない初心者の方も新たな発見があって面白いと思います。個人的にはベルリン攻防戦におけるハインリキ(この本ではハインリチってなってるけど。ドイツ語を無理やり日本語表記すると難しいやね・笑)上級大将の決断は興味深く読みました。

あと我らがマントイフェル大将の啖呵はいつ読んでも気持ちがいい!!!(爆)』


 ちなみに ゴットハルト・ハインリキ上級大将はベルリン攻防戦時のヴァイクセル軍集団司令官で、絶望的な防衛戦で善戦し、最後はヒトラーの無謀な死守命令に抵抗して、無駄な犠牲を避けるため独断でベルリン西部に撤退し将兵とベルリン市民の命を救った人。命令通り死守していたらベルリンがスターリングラードのような市街戦に陥り数百万の死者が出てた可能性があった。


 マントイフェル閣下を知らない人は、戦史好きにはいないでしょ?(笑)ドイツ国防軍で史上最年少(47歳)で軍司令官になり、アルデンヌ攻勢では主攻の第5装甲軍を指揮、ベルリン攻防戦ではヴァイクセル軍集団隷下の第3装甲軍司令官。どんな啖呵だったかは本を読んでくださいね(笑)。有名だから知ってるかな?この人、戦後もドイツ連邦議会議員で活躍し、アメリカ戦争映画の監修もするというお茶目な一面もありました。


 興味のある方、損はしないからぜひ読んでみてください!