鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

「ダ・ヴィンチ・コード」驚愕の真実

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◇今から映画を見ようとしている人や、小説を読もうとしている人は決して先に見ないでください。
 真実を知る面白さが失われます。


 今、ダン・ブラウン著「ダ・ヴィンチ・コード」全3巻読了しました。この本に書かれている真実(私はそう信じています)に衝撃を受けています。
 聖杯の謎、テンプル騎士団の謎、シオン修道会の謎、メロヴィング朝の謎、長年、私鳳山が抱えていた疑問が、ほぼすべて氷解しました。

 聖杯(サン・グリアル)ではなくサング・リアル(=王家の血)だったとは!
 キリストには妻マグダラのマリアがいて、子供までいたといいます。マグダラのマリアはけっして娼婦などではなく、ユダヤのれっきとした王家の血筋だったとは。イエス・キリストの神聖性を守るため、その存在は教皇庁によって不当なまでに貶められ、抹殺されてきました。
 キリストが神の子でなく、ただの預言者だったとしたら、カトリックの教義は崩壊します。過剰なまでのカトリックの反応も、こうなってくれば理解できます。
 聖杯とは、物ではなく聖なる血統、つまりイエス・キリストの正当なる血筋ということでした。そしてそれを示す文書の存在。聖杯の隠し場所とは、すなわちマグダラのマリアの墓のこと。これらをすべて含めた謎が「聖杯伝説」と言われるものの正体だったのです。

 ダ・ヴィンチ・コードによれば、キリスト亡き後、身の危険を感じたマグダラのマリアは、ガリア(現フランス)のユダヤ人社会に伝手を頼って逃れます。このときキリストの忘れ形見をつれて。なぜそうなったのかは教団の実権を握ろうとした、ある有名な幹部が殺そうとしたからです。(名前は恐ろしくて書けません)
 イエス・キリストの血脈はフランスで秘かに受け継がれ、5世紀にフランス王家と姻戚関係をむすびメロヴィング朝を創始しました。
 聖杯伝説が、なぜフランスに多いのかという疑問もこれで解決しました。カロリング朝は、ヴァチカンと組んで聖なる血脈を滅ぼすために、フランスの王位を乗っ取ります。しかし、メロヴィング朝は滅びていませんでした。後にその子孫、ゴドフロワ・ド・ブイヨンがシオン修道会、そしてテンプル騎士団を創始します。

 シオン修道会の重大な任務は三つありました。.リストの子孫がいるという真相が書かれている「サングリアル文書」を守る事。▲泪哀瀬蕕離泪螢△諒茲鮗蕕觧?キリストの血脈、つまり現存するメロヴィング王朝の子孫を守る事。

 シオン修道会武装組織であるテンプル騎士団こそ、フランス王家と教皇庁の陰謀によって滅ぼされますが、中核組織であるそれは、歴史の影に脈々と存在し続けます。そしてレオナルド・ダ・ヴィンチシオン修道会の総長だったそうです。彼は自分の作品に暗号としてこの真実をのこしました。それがダ・ヴィンチ・コードなのです。

 私は、以前カタリ派について書きましたが、そこでも聖杯に触れています。カタリ派も聖杯(=文章)を持っていたはずです。真相を記した文章は一つではなかったはずですから。ローマ教皇庁とフランス王家がなぜ執拗なまでにカタリ派を弾圧したのかも、この聖杯を奪うためではなく、抹殺するためだったと言う事が理解できました。その意味ではルイ9世はたしかに「聖王」でした。

 敬虔なキリスト教徒には決して受け入れられない話だとは理解しています。しかしダン・ブラウンが小説上で述べている事が、妙に説得力をもって訴えかけてくるのです。
 私は、かなり真実に近いのではないかと考えます。久々に興奮させられる小説でした。映画を見るのが楽しみになってきました。