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ショック!昭和のスターがまた逝く。加藤剛さん死去

【芸能】加藤剛さん死去 80歳 時代劇「大岡越前」、映画「砂の器」など出演




 加藤剛さんと言えば、一般には大岡越前なんでしょうけど私はNHK大河ドラマ風と雲と虹と』の平将門役ですね。これ以上のはまり役はちょっとない。私の中では平将門加藤剛ですよ。従兄弟の平貞盛山口崇さんも良かった。そういうえばこの二人、大岡越前の忠相と将軍様でしたな♪『風と雲と虹と』では、同郷で仲の良い二人が京都出仕で明暗が分かれ、要領の良い貞盛は順調に出世、純朴で要領の悪い将門は失意のうちに帰郷。しかも京都で知り合った美人の恋人(吉永小百合)が実は貞盛にも通じていたというショックな経験もします。吉永の悪女役もなかなかない!清楚な顔をして純朴な将門を手玉に取り、遊び人の貞盛とも通じるというとんでもない女狐ですよwwwしかも将門に発覚した後開き直り、「お金がないから貞盛に援助してもらった、それのどこが悪い?」とか堂々と言ったあたり、逆に凄いと感心しました(笑)。田舎者は都会の悪女に簡単に騙されるのだなと大人になってから妙に納得した次第です。私も似たような経験あるからな(爆)。

 今考えると吉永は当時の高級娼婦みたいな存在。複数の男がいても当然か?田舎者の将門が悪いのかも?

 次第に対立する二人。下総平氏(将門)と常陸平氏(貞盛)の対立はついには承平天慶の乱という国家を揺るがす一大事にまで発展します。そしてもう一人の主人公藤原純友緒形拳)は瀬戸内海の海賊を纏め藤原摂関政治を転覆し国家体制の変革を求めるようになりました。

 今の大河ドラマでは絶対にできない重厚なシナリオ。これ以上ないというくらいドラマチックな展開。当時幼稚園(もっと幼かったかも?)くらいだったと思いますが、なぜか食い入るように見ていました。内容はその後何度か放映された総集編の再放送で理解しましたが(笑)。

 吉永小百合の末路も衝撃の一つ。結局将門の側室に収まりますが、戦乱の中で貞盛方の雑兵に捕まり激しい強姦の末殺害。その無残な死体を見た貞盛は複雑な心境で手を合わせます。今考えるとNHKでここまでやるかというほど凄いシーンでした。まあ直接の描写はありませんでしたが。

 映画『砂の器』の複雑な出生の秘密を持った屈折した犯人和賀英良役も良かった。追い詰める刑事丹波哲郎との対決も記憶に残っています。

 ドラマ『蒼き狼』のテムジン役も好きでした。ジャムカ(若林豪)との友情と対立。トオリルカン(テムジン最大の宿敵)役は西村晃さんかと思ったら中谷一郎さんでしたね。記憶は当てになりません(苦笑)。西村さんは別のドラマでトオリルカン役やってたのかな?ボルテ(テムジンの正室)は倍賞美津子さんでした。やっと思い出した!DVDが欲しくてアマゾンで見つけたらとても高かったので諦めました。もう一度見たい名作です。

 大河と言えばもう一つ。獅子の時代の苅谷嘉顕(架空)も良かった!破天荒なもう一人の主人公平沼銃次(菅原文太)と違い真面目一徹なところが加藤剛らしい。ドラマで秩父困民党の乱を描いたのは最初で最後かも?丹波哲郎のやくざの親分も良かったですね♪大久保利通鶴田浩二だったんですね。すっかり忘れていました。それより伊藤博文根津甚八が渋くてカッコよかった!歴代伊藤博文役で一番カッコよいかも?板垣退助役が村野武範ラグビーボールもって夕日に向かって走り出しそうだな(爆)。

 私が好きな俳優さんの一人でした。近年では坂の上の雲山本権兵衛役をやってました!昭和を代表するスターがいなくなると寂しいものです。

 謹んでご冥福をお祈りいたします。