さて、魚雷の推進方式ですが水中を進むため酸素を使う通常の内燃機関は使えませんよね。では、どうしているかというと電気推進(鉛蓄電池や酸化銀蓄電池を使う)やガスタービン、閉サイクル・蒸気タービンや斜盤機関を用います。
閉サイクル・蒸気タービンの仕組みですが、液体酸素を酸素供給源として燃料を燃焼させた熱を利用する蒸気タービンです。一番分かりにくいのは斜盤機関だと思います。日本の89式長魚雷やアメリカのMk48魚雷などに使われてますよね。
斜盤機関の燃料に関しては酸化剤と燃焼剤を混合した一液式の液体燃料だそうです。ただその仕組みが、私のような素人では全く理解できなかったのでググってみました。その概念図がこちら↓
図を見ても分からないと思いますが(苦笑)、一応説明しておくと『ピストンの往復運動を回転運動に変換する機構にクランクではなく斜盤を用いるもの』です。内燃機関は燃料をシリンダー内で燃焼させ、その爆発でピストンの往復運動を行わせ、そのエネルギーをクランクを使って回転運動に変えて軸動力を得ますよね。
斜盤機関の場合は、あらかじめシリンダー・ピストンと連動した斜盤を用意し、ピストンそのものを回転させ、クランクを介さず直接軸動力にします。機械に詳しい方から見ると怪しい説明だとは思いますが、私はメカ音痴なのでご勘弁ください(苦笑)。
こっちの図の方が分かりやすいかな?
シリンダーをリボルバー式に配置し、横回転させることで斜盤にエネルギーを伝えます。
斜盤機関は、コンパクトにまとめる事ができるため魚雷などの推進機構に使われます。なかなか勉強になったでしょ?私もなりました(爆)。