鳳山雑記帳はてなブログ

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真田丸第2回感想   早くも挫折…

 いや、面白く感じる人には面白いんでしょうが…私は生理的に受け付けませんでした。という事で第2話は最初の20分弱しか見てません。

 私が違和感を強く感じたところ

①「真田一族が甲斐から上州岩櫃城に脱出するところ」

 わざわざ上野国に行かなくとも真田本領は信濃国小県郡真田庄でしょ?最終目的地が岩櫃城でもそこへひとまず行けば済む話。真田家だけでなく小県郡には真田家ゆかりの地侍も多いから保護してくれますよ。真田家も属する滋野一族の広がりを頼るなら信州から上州まで広範囲だからさらに安全。甲府から真田庄(現在は上田市の一部)までは距離にして123kmくらい。通常諸兵科連合部隊の一日の行軍距離は24km。精鋭部隊で30kmくらい。今回のケースでは女性がいるからそれよりは短くなるけど命がかかっているから20kmは進まないと駄目でしょう。20km換算だと6日強。そんなにかかるの?というのが正直な印象。

 普通のケースでは、命がかかってるから馬を使って40kmは進まなければ死にますね。ということで3日強。これが多分現実的な数字。徒歩旅行の目安としては1日30kmくらいですから、これなら4日強。

 ドラマでは野武士とか夜盗に襲われてたけど、まともな武将なら真田庄からも迎えの勢を出させるはず。道中の各勢力にもそれなりの話を通すはずだからあんなしょっちゅう襲われるはずない。何の手立ても講じずにのほほんと移動したのなら愚将。日本一の兵と称された真田一族を貶めるのはいい加減にしてくれ!(怒)




②「真田一行にどうして馬が少ないのか?」

 ドラマだと信幸が乗る一頭だけだったようだが。当時の真田家は小県郡(一部)だけでなく上州吾妻郡、利根郡を領してました。もちろん武田家臣だから吾妻郡、利根郡に関しては旗頭的役割だったとは思いますが軍役を考えると吾妻郡、利根郡あわせて3万石位。1万石で250人ですから750人の軍役。武田家の軍役は騎乗1人に対し歩兵8人(騎乗侍1、歩行武者2、足軽6)の割合ですから、そこから計算すると83騎から84騎は出さないといけませんね。真田庄の分もあわせると100騎弱か。大半は最前線の上州に詰めるにしてもさすがに甲府(当時は新府城か?)の真田屋敷に馬一頭というのは現実的ではない。もちろん駄馬(荷物を運搬する馬)はそれ以上にいたはずだからドラマの真田一行の構成はおかしい。

 演出上真田家の危機を描くためにそうしたのでしょうが、私の個人的感想としては不必要な演出だと思います。武田滅亡後の上野、信濃の軍事情勢を描けばもっと緊迫感あったと思うし、真田太平記はそうしてました。くだらんホームドラマ描く余裕はないはずだが…。



 途中までしか見ていなくてその後は知らないので何とも言えませんが、三谷脚本はそこまで酷くならないだろうと淡い期待を抱いていた私が馬鹿でした。ということで第2話にして早くも挫折です。NHK大河はなんでこんなに劣化したんでしょうかね?演出上面白かったら少々変なところは目を瞑ろうと思っていましたが、あまりにも真田一行の逃避行が馬鹿らしかったので限界です。真田家は鉄砲すらないのか?(呆)普通、あんなに襲われるなら鉄砲足軽は発射準備しておくはずだと思うけど違うのかね?もう主家の武田家が滅んで無政府状態(だから夜盗があんなに出てくる)なんでしょ?

 ごめんなさい、最後は愚痴になってしまいました(苦笑)。