鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

航空自衛隊飛行隊一覧

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 日本の航空自衛隊は、防衛大綱によって動的防衛力強化を謳われているのでどのくらい変わったか気になって調べてみました。ところが、個人的見解ですがあまり変わっていないような気がします。

 小松基地のF-15J2個飛行隊は分かるんですよ。空中給油の404飛行隊と同居してるので北方にも西方にも行けるんですから。疑問なのはF-2飛行隊の北方偏重。防衛白書によると平成28年度予算で三沢のF-2飛行隊が築城に移って、その前に築城のF-15飛行隊が那覇に行って南西方面2個飛行隊体制になるんですが、戦闘攻撃機F-2はもっと早く西方移転しておくべきだったのではないでしょうか?

 セミアクティブ・レーザー・ホーミングで移動目標も攻撃できるLJDAM精密誘導爆弾はF-2しか運用できません。というか純粋な要撃戦闘機であるF-15JはGPS/慣性誘導の通常のJDAMさえ運用できないのです。対戦闘機戦闘に特化したF-15Jは目視による通常爆弾しか使えません。今時何を言ってるの?と疑問に思われるでしょうが、日本政府は反日左翼勢力に要らざる配慮をしてこんな馬鹿な事をしていたのです。F-15JのもとになったF-15Cはとうぜん誘導爆弾の運用ができます。

 ですから、尖閣危機や対馬危機になったときまともに地上攻撃できるのはF-2のみとなります。しかしF-2の重要任務はASM-2(93式空対艦誘導弾)による対艦攻撃。地上攻撃に回すには数が足らなくなるかもしれません。しかも現代戦は制空権を握らなければ話になりません。

 そのためには対戦闘機戦闘で勝利すると同時に、地上からの脅威である地対空ミサイルに対しては対レーダーミサイルで無力化しなければならないのです。理想的には侵攻してきた敵部隊のレーダーだけではなく、敵本土にある対空ミサイルのレーダー、空軍基地のレーダー、早期警戒レーダー、さらには誘導爆弾や空対地ミサイルによって敵指揮拠点や通信施設の中枢を叩く必要があります。でなければ制空権はおろか我が航空機が安全に戦場の空を飛ぶこともできません。

 これは湾岸戦争を経験した世界の軍隊では常識です。しかし日本の政治家でこれを理解している者がどれほどいるか?はなはだ疑問と言わざるをえません。専守防衛とか敵基地攻撃能力とか何十年前に破綻した理論を大真面目に論じているくらいですから。韓国は日本の政治家に負けず劣らずアホですから良い勝負でしょうが、支那は対レーダーミサイルも各種誘導爆弾、空対地ミサイル、はては巡航ミサイル保有してますよ。支那人民解放軍が湾岸戦争を詳細に検討していた場合、果たして日本に勝ち目はありますか?正面装備の性能だけではないんですよ現代戦は!

 幸いにして日米安保があるのでそこらへんの対応は米軍がしてくれるでしょうが、だからと言って日本が国防をおざなりして良いという話ではない。米軍抜きでも単独で十分国防できるようになってこそ、まともな独立国になったと言えるのです。政治家に覚醒を促すためにはまず国民が目覚める事。その意味でこの記事が一助になってくれれば幸いです。