鳳山雑記帳はてなブログ

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オスプレイ導入、配備は大変結構なんだが…

【国内】オスプレイ15年度5機導入へ 防衛相、佐賀に配備表明



 佐賀配備って目達原(めたばる)駐屯地でしょ?と云う事は陸自だよね。それは結構なんだが、半島有事、尖閣有事両方を睨んでの配備を想定していると理解するとして、何年も前から距離、時間、展開の問題を指摘されているでしょ?

 最新の配備状況は分からないので、ウィキの2013年のデータをもとに述べますがまさか一年で変わるはずはないので一応ウィキのデータを本当だと信じて述べます。目達原はヘリ部隊(第4飛行隊)のみ。昔は別府の第41普通科連隊が増援第一波部隊だったから移動距離100km。最近では福岡県春日市の西部方面混成団の第19普通科連隊が緊急即応部隊なのでこっちを乗せるにしても、逆にこちらは第4師団と部隊が違うから指揮系統に混乱が生じないとも限りません。

 そして、たとえば対馬にバ韓国の阿呆ゲリラが奇襲上陸(ヘリボーン含む)した場合、空自芦屋基地で中継給油して対馬に降下します。別府から芦屋までは約100km。さらに芦屋から対馬まで140km。19連隊の場合はもっと短くなりますが、ヘリの数と搭載能力を考えると対馬からまた150kmかけて目達原に戻って燃料補給(被弾している場合は修理)、そこから100km先の別府、100km先の芦屋、140km先の対馬と、延々この作業を繰り返さないといけません。

 時間のロスは言うまでもなく、兵家がもっとも忌む兵力の逐次投入になってしまうんです。ですから時間・距離のロスを可能な限り少なくするために、たとえば目達原近辺にヘリ部隊、緊急即応部隊をまとめて現地と基地の往復運動だけで済むようにした方が良いのではないかという意見がありました。土地取得の問題もあるので難しいとは思いますが、改善されているとはとても思えません。

 逆に大分の日出生台に弾薬庫があるので、陸上部隊を動かせないというのならヘリ部隊を大分近辺に移すべきだと私は考えます。さらに言えば、どうも自衛隊は基地防衛力、ダメージコントロールに関しても甘いと思えます。グーグルアースなどで米軍基地と自衛隊基地を比べていただければ理解できると思いますが、航空基地にしても米軍はちゃんと1機1機バンカーなどで守られているのに、素人目だと自衛隊はそのような防御策を講じているとはとても思えません。

 イメージ的には、中東戦争でなんら敵の航空攻撃を想定せず滑走路にそのまま駐機してたエジプト空軍のような状態。おそらく韓国軍も支那軍も似たような感じだと想像するので無能同士の戦争になるような気がしてなりません。下朝鮮や支那イスラエル空軍のような精鋭だとはとても思えないので…。さすがに航空自衛隊は格納庫の防御はちゃんとしていると信じたいですが、はたして戦争勃発時の敵の巡航ミサイルによるファーストストライクにどこまで耐えられるか不安は隠せません。いくら地対空ミサイルが優秀だとしても撃ち漏らしは絶対にあるはずですから。

 戦争は、正面装備だけでなくこのようは後方の補給力、整備力、ダメージコントロールが重要な要素となります。近代戦では特に!せっかく集団的自衛権容認してまともな国に一歩近づいたんですから、政府はもっと戦争遂行能力の根幹を整備してほしいと思います。軍事ど素人ばかりの今の政治家では無理なのは承知していますが、昨今の日本を取り巻く危機を想定すると甘えは許されません。

 それには国民が、最低限の軍事知識をもって愚かな政治家を叱咤しなければならないのです。戦争になって最も被害を受けるのは国民自身なんですから。