【国際】米国務長官、タイのクーデター「失望する。正当性はない」タイへの軍事支援見直しへ
それはともかく、タイってよくクーデターが起こっている気がするんですが気のせいでしょうか?たしか前回と似ているように思います。調べてみると前回のクーデターは2006年。奇しくも前回倒されたのもタクシン派(タクシン首相本人)。インラック首相の実の兄にあたります。
ただ前回と違うのは、2006年は反タクシン派の国軍将校が起こしたクーデターだったのに対し、今回はタクシン派、反タクシン派の抗争で無政府状態になったのを見かねての軍部の行動のように見えます。私はタイの国情に関しては全く素人なのでネットで調べた情報ですが、タクシンは華僑。タクシン派はタイ東北部が地盤。農民や都市の貧困層が支持しているそうです。
一方、反タクシン派はバンコクやタイ南部が地盤。支持層も中~上流階級や軍警察、官僚、役人などだそうです。民主市民連合と名乗り王室擁護を主張のひとつとしているとか。タクシン派(インラック首相派)はタクシンが華僑出身だけに支那との繋がりが噂されます。ただ確定した情報はなくあくまで噂。反タクシン派の誹謗中傷の可能性もあり。華僑といっても何代も経ているのでタクシンやインラックのチナワット家はタイの有力豪族だそうですし。
他国のことなのでどちらの主張が正しいということはできません。ただ昨今のニュースを見ているとインラック首相に統治能力が欠如していたのは事実。国家安全保障会議事務局長の人事問題で失職してましたしね。混乱を収拾するために軍部のクーデターは必要悪だと考えます。
両勢力の対立は相当深刻みたいですから、インラックは軍の出頭命令に従わないほうがいいでしょうね。死刑もあり得ます。兄タクシンのようにさっさと亡命した方が身のためでしょう。タイ情勢、今後も慎重に見守る必要があります。在留邦人の皆さんは気が気でないでしょう。
それにしても世界は厳しい。日本は平和ボケを早く卒業してリアルな国際情勢に即した外交をしてほしいと願うばかりです。