主に欧州戦史がメイン(他に中東とインドまで)ですが、戦術はもとより部隊の運用、兵器、陣形まで解説した良書です。現在、「古代編」「中世編」「近世編」まで出ています。「ナポレオン戦争編」「東洋編」は近日刊行予定。
値段が少々高いのが玉に傷(4500円+税)ですが、欧州の主要戦闘の布陣図、戦闘経過図がカラーイラストで紹介してあり、戦史、西洋史、軍事に興味がある人にはバイブル的存在になるはず。
私も欧米刊行、日本語訳の戦史関係本はかなり読みこんだ方ですがこのシリーズほど詳しく分かりやすいものは他に記憶がありません。
一冊1万以上する本よりこちらがお勧めです。でも全シリーズを揃えると4500円×5冊で22500円なので当たり前かもしれませんが(苦笑)。
私の一押しは、ヴォーバンによる稜堡式城郭の防御戦術と、その攻略法が詳しく記されてるところです。類書でここまで詳しく解説した本はありません。
ともかく値段以上の価値があるのは間違いありません!