鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

ミコヤンMiG‐29 ファルクラム (ソ連/ロシア)

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 この前Su‐27フランカーを紹介したので、ソ連の誇るもう一方の主役MiG‐29も紹介せねばなりますまい(笑)。
 
 Su‐27の記事でフランカーとファルクラムは、アメリカのF‐15、F‐16のハイ・ロー・ミックス思想で補完し合う関係と似ていると書きましたが、よく調べたら違いました。ソ連機ファンの皆様、私が認識不足でした、ゴメンナサイ。
 
 前線航空軍での局地使用を前提にしたMiG‐29に対し、Su‐27は防空軍での使用を前提としさらには長距離侵攻を目的としています。ですからSu‐27は長い航続力、ミサイル、爆弾などの搭載量も多いのに対し、MiG‐29は航続力、搭載量で劣る代わりに整備し易く不整地での運用も考慮してあるそうです。
 
 Su‐27と外見が似ているのはともにTsAGI(中央流体力学研究所)の研究成果を取り入れたためだといわれています。
 
 ところでSu-27とMiG‐29はどっちが強いの?って思われた方もいるはず。はい、ちゃんと実戦例があります。1999年のエチオピアエリトリアの国境紛争で交戦しています。エチオピアはSu‐27、エリトリアがMiG‐29を装備していましたがMiG‐29が3機撃墜され(4機という説もあり)、Su‐27のほうは1機の損害のみだったといわれています。このあたり情報が錯綜してはっきりとした数字は分かりませんが、戦後エリトリアが急遽ウクライナからSu‐27を導入したそうですから、この事実から見るとMiG‐29のほうが分が悪かったのかもしれません。
 
 ただ両方ともダウングレード版なので、単にMiG‐29のほうがダウングレードの程度が酷かったのかも?(爆)
 
 輸出もSu‐27のほうが好調みたいですので、総合力で負けているんでしょうか?本国ロシア空軍もSu‐27系に力を入れて配備しているようですし。
 
 アビオニクスもSu‐27に負けているそうです。機体が小さいため発展の余地が少ないのも致命的でしょう。
 
 出現した当時(1983年)は、F‐15、F‐16を凌ぐといわれた高い運動性で恐れられた機体だったんですけどね。
 
 
 MiG‐29といえば、北朝鮮も配備しているはずですが、モンキーモデルであること、燃料不足でまともな訓練もできず、部品供給も怪しいことからそれほど恐れなくてもいいかもしれません。侮りすぎてもいけませんが…。
 
 
【性能諸元】
全長 17.32 m
全幅 : 11.36 m
全高 : 4.73 m
重量   通常離陸重量 : 15,300 kg
         最大離陸重量 : 20,000 kg
 
最大速度  低空 : 1,500 km/h
              高空 : 2,400 km/h
              マッハ : 2.25
 
実用上昇限度 : 17,750 m
最大G : 9
航続距離  増槽なし : 1,500 km
              増槽1基 : 2,100 km
              増槽3基 : 2,900 km
              増槽3基と1回の空中給油 : 5,000 km 以上
 
推力 :   49.4kN ×2(ドライ時)
      81.4kN ×2 (A/B使用時)
 
ハードポイント数 : 6
武装    固定武装 : GSh-301 30mm 機関砲×1
          空対空ミサイル : R-27ER1 / R-27ET1 / R-73E / RVV-AE
          空対地ミサイル : Kh-25ML / Kh-29TE / Kh-29L
          空対艦ミサイル : Kh-31A
          対レーダーミサイル : Kh-31P
          レーザー誘導爆弾 : KAB-500kr