初飛行は1971年(量産開始1974年)。当時のソ連機はMiG‐23、MiG‐27のように細い可変翼機全盛期でした。Su-24はMiG‐27、Su‐17に代わる大型戦闘爆撃機として登場します。戦闘爆撃機といっても比重は爆撃機のほうに寄っていて、自衛用のAAM(空対空ミサイル)も積んでいますよ、という感じです。
イメージ的にはアメリカのF‐111に近いかもしれません。両機とも各種爆弾、ロケット弾、ASM(空対艦ミサイル)を搭載できますが、搭載量はF‐111が11tなのに対し8tとやや劣ります。航続距離は大きく水をあけられ4700kmに対し2850kmとなっています。まあその分安いそうですが…。
ロシア空軍では21世紀にはいってSu‐32に代替する計画でしたが予算不足でまだ実現していないそうです。Su‐32はさらに改良されてSu‐34として実戦配備中ですからそのうちフェンサーは退役していくでしょう。
全幅 | 17.64m(後退角16°) 10.37m(後退角69°) |
全長 | 22.59m (プローブ含み24.53m) |
全高 | 6.19m |
翼面積 | 55.16㎡(後退角16°) 51.0㎡(後退角69°) |
ホイールベース | 8.51m |
ホイールトラック | 3.32m |
自重 | 22,300kg |
標準離陸重量 | 35,970kg |
最大離陸重量 | 39,700kg |
エンジン | リュールカ AL-21F-3 ターボジェット×2 |
推力 | 7,800kg(ミリタリー) 11,200kg(アフターバーナー) |
機内燃料搭載量 | 9,850kg |
最大燃料搭載量 | 16,440kg(増槽3本) |
最大速度 | 1,320km/h(クリーン、海面高度) 1,200km/h(500kg爆弾×6、海面高度) |
最大マッハ数 | 1.35 |
実用上昇限度 | 16,500m |
戦闘行動半径 (500kg爆弾×6、低空侵攻) | 410km(海面高度) 560km(増槽使用) |
フェリー航続距離 | 2,500km(増槽使用) 4,570km(空中給油1回) |
乗員 | 2名 |
固定武装 | GSh-6-23 23mmガトリングガン(弾数500発)×1 |
搭載兵装 | 各種爆弾、ロケット弾、ASM等最大8,000kg |