鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

「ブレイブハート」

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13世紀末のスコットランド、残虐で冷酷なイングランドエドワード1世の侵略によって家族を殺害されるも難を逃れたウィリアム・ウォレス。成人して彼は故郷に戻り、そこで幼なじみのミューロンと恋に落ち、結婚する。しかし彼女はイングランド兵の手によって殺害され、ついに彼は復讐を決意、圧政に苦しむスコットランドの民衆の支持もあり、彼の抵抗運動は熱を帯びていくのだが…。

                      - 映画紹介より -

 普通に楽しめた映画でした。スコットランド独立の英雄らしいんですが私はよく知りません。あまりあっちの歴史に興味もないしね。


 ただこの映画見て史実だと信じる人がいるといけないので、

.愁侫ー・マルソー演じる王太子妃イザベラはこのとき9歳で、ウォレスと会うはずがない。エドワード2世に嫁いだのは彼の死んだ4年後。

▲┘疋錙璽1世もウォレスの処刑後すぐ死んだんじゃなくて2年も長生きした。

スコットランド軍なのに、主力武器であるロングボウがない。どうやって騎士に対抗するのだろう?

ぅΕキペディアによると、彼らスコットランド反乱軍の着ていた軍装も当時のものと違う。


など色々間違いがあるそうです。


 まあハリウッドの娯楽歴史映画なんで単純に楽しめばいいんです。某NHK大河ドラマ「天恥人」に比べたらそれほどひどい捏造はしてないしね(苦笑)。



 ただ、映画最初のスターリング・ブリッジの戦いについて突っ込みがあります。史実では展開が違うそうなんですが(橋をわたるイングランド軍を待ち伏せしたらしい)、映画の通りだと3倍の兵力を持って堂々たる平原での会戦なんだからイングランド軍が負ける要素はないんですが…。


 優勢な弓兵(イングランド軍が???)戦力を持ってるんだから遠巻きに囲んで弓で射殺せばいいだけなんですけど…(苦笑)。

 スコットランド軍の騎兵が逃げたのを見て突っ込むなんて馬鹿の所業です。逃げた騎兵は自軍の優勢な騎兵で追撃して粉砕すればいいだけでしょ?

 そのあとで背後からスコットランド軍を襲えばよろしい。何も考えないで突っ込むからウォレスの罠にかかるんです。このシーンを見てイングランド軍には馬鹿しかいないのか?と呆れました。


 まあ、でもこの戦いで勝つと話は終わってしまいますからね。しょーがないですね(苦笑)。



 そして最後のエドワード1世直率の軍隊との戦闘でもイングランド軍は大した作戦とってないんだよなあ。まあ裏から手をまわしてスコットランド貴族を買収してウォレスを裏切らせたところだけは進歩してましたが。


 ただあのセリフはいただけない。
 「弓兵は(雇用賃金が)高いから、アイルランド兵を突っ込ませろ!」ってセコイよ。単なる弓兵だろ?べつにジェノヴァ人弩弓兵じゃないだろうに。どうみても安っぽい普通の弓でしたけど。それかウェールズから徴募した弓兵ならタダ同然でしょう(笑)。矢の費用なんてたかが知れてますよ。


 イングランド国王にしてスコットランドの征服王ともあろうひとが…。それだけイングランド王室の家計は火の車だったんでしょうねえ。


 そんな貧乏なやつらに負けたウォレスたちっていったい…。


 素直な人には素直ななりに、私みたいにすこしひねた人にもそれなりに楽しめる娯楽映画でした。