一月以上前でしょうか?なにげなくNHKの深夜番組を見ていると世界遺産の再放送をやっていました。
タイの「バン・チアン遺跡」なるものが紹介されていたんですが、ボーっと見ていたら紀元前4630年ごろの土器が見つかったというナレーションを聞いて驚いて跳ね起きました(笑)。
なぜここまで驚いたかというと、人類最古の文明といわれるメソポタミア文明より古いからです。もっとも最近では9000年前の都市遺跡がアナトリア(現トルコ)の地で見つかっているので最古というわけでもないんですが…。
詳しい調査で紀元前4630年説はあやしくなったんですが、それでも紀元前3000年から2000年前だとのこと。そればかりか土器やガラスの他に稲作や家畜として豚を飼っていたらしいということが発掘調査からわかってきています。
日本の世界史教育は遅れていると言わざるを得ません。(もっとも最近の歴史教育は知りませんが)
しかもこの遺跡が発見されたのは最近も最近、1960年とのこと。やっと1972年から本格的調査が始まったそうですから今後何が出てくるのか非常に楽しみです。
どの民族が築いた文明かも分からないそうです。現在ここに住んでいるタイ族は華南地方から移住してきたという説が有力ですから謎です。
私は学者じゃないので想像をたくましく言わせていただければ、スンダ大陸(氷河期の海退によってできた東南アジアとジャワ、ボルネオの間にできた大陸。現在は海になっている)に文明を築いた人たちの生き残りかも?って思ってしまいます。
スンダ大陸は気候も温暖で十分な水もあり、文明の揺籃期を迎えていてもおかしくないという説があるくらいですから。
日本にはほとんど情報が入ってきてないので(私が知らないだけかも?)、調査結果を詳しくしりたいですね。中国四川省の三星堆遺跡のときのように、現地で発掘調査した学者の書いた本を日本語で翻訳して出版して欲しいですね!