紀元前1000年ころからアフリカ大陸南部ジンバブエの地に栄えたグレート・ジンバブエ。石造建築は11世紀ごろから始まり、最盛期は14世紀ごろだそうです。遠くインド洋との中継貿易で栄えた文明で2000年以上続きました。1986年には世界遺産として登録されます。
現地に住む黒人が築いた文明で、「暗黒大陸アフリカ」というのがヨーロッパ人たちがアフリカ植民地支配するための嘘っぱちだったということの証明でもあります。
しかし、英領南アフリカにあったためこの遺跡は正当に評価されませんでした。紀元前から存在した黒人文明があったという事実が、イギリス人の支配に都合が悪かったためです。この文明は11世紀を遡るものではないと主張されたのもこのためです。
現在アフリカや南米大陸でも紀元前の遺跡がどんどん発見されています。いまや4大文明というのは死語となりつつあるそうです。ヨーロッパ中心の歪んだ史観(とくに日本)からグローバルな視点で世界の歴史をみる時代がやってくるのかもしれません。