鳳山雑記帳はてなブログ

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禍福はあざなえる縄の如し

宝くじ当せん女性殺される=2億円的中後、3年前に失跡-51歳男逮捕・岩手県警
10月23日0時20分配信 時事通信


 2億円の宝くじに当せんした岩手県一関市の無職吉田寿子さん=当時(42)=が2005年に失跡する事件があり、県警が捜査していたところ、知人の男が「吉田さんを殺し、埋めた」と話し、供述通り同県陸前高田市内で遺体が見つかった。県警は22日、殺人容疑で東京都台東区松が谷、新聞配達員熊谷甚一容疑者(51)を逮捕し、大船渡署に捜査本部を設置した。
 調べによると、熊谷容疑者は05年5月初め、陸前高田市内で、一関市千厩町に住んでいた吉田さんを殺害した疑い。
 吉田さんとみられる遺体は、熊谷容疑者の知人が経営する会社事務所の敷地に埋められていた。捜査本部は23日に司法解剖を行い、詳しい死因を調べる。
 吉田さんは事件前、一関市内の会社に勤務。陸前高田市で電気関係の会社を経営していた熊谷容疑者が業者として出入りしていたという。
 吉田さんは借家で一人暮らしをしており、04年夏に宝くじに当せん後、05年4月下旬から行方不明となり、翌5月中旬、家族が家出人捜索願を出していた。 

                          - Yahoo!ニュースより転載 -

 このニュースを見て人生を考えました。宝くじで2億円当たったのは幸運以外の何物でもないでしょう。しかしそれがもとで殺されるとしたらこの上もない不幸です。

 話は変わりますが「悪銭身につかず」ということわざもあります。被害者の女性の方を言ってるんじゃないですよ、念のため。一般論として、ギャンブルで儲けた金は不思議と残りません。
 昔競輪で600万車券を当てた3人の人のその後を追跡した週刊誌の記事を見ましたが悲惨の一言でした。一人は数千万円儲けたものの、金遣いが荒くなり結局ギャンブルで身を滅ぼしたそうです。またある一人は出張中に競輪場に行っていた事がばれて会社をクビ、離婚して大金も使い果たしホームレスになったとか。もう一人も確か一家離散したと書いてありました。

 競馬でもこの前秋華賞G気韮隠娃娃伊鎤老瑤出ましたが、当てた人は大丈夫でしょうか?人事ながら心配になります。宝くじやギャンブルで大金を手に入れたために泥棒や強盗に入られたという話も跡を絶ちません。

 テレビでも宝くじで2億当てた人たちのうち、まっとうな生涯を送ったのは半分以下だそうですので恐ろしいです。巨億の富を築いた一代の相場師たちも、畳の上で大往生できたのはほんの一握りとか。

 私が考えるに、人生はバランスなのではないでしょうか?東洋哲学に知恵で『中庸の徳』というのがありますが、それはまさにバランスよく生きなさいと言っているような気がします。

 まっとうに働いた対価として得たお金なら残りますが、人生のバランスを大きく崩して得たあぶく銭は、崩れたバランスを元に戻そうとする運命の揺り戻しによって失っていくのでしょう。それでお金がなくなっただけならいいのですが、ある人は命を、またある人は人生運そのものを失っていくのかもしれません。

 「人間万事塞翁が馬」ですね。私はお金の豊かさではなく精神的豊かさを求めて生きてゆくことにします。