私鳳山が一度は行ってみたいところ、中国三国志の舞台、イタリアローマ遺跡、タヒチ島、インド・アスカ地方と数多くありますが、これから紹介する、ペルーアンデス山脈の急峻な尾根にある「空中都市マチュピチュ」もそんな夢のなかの一つです。
1911年、アメリカ人歴史家ハイラム・ビンガムによって発見されたマチュピチュは「20世紀考古学上最大の発見」と言われますが、何のために建設されたのか謎の遺跡です。ある人はインカ帝国発祥の地とも言うし、またある人はインカ最後の都、太陽の処女の神殿だったと主張する人もいます。
総面積は、周囲の段々畑も入れて約5平方キロ、ぺルーウルバンバ谷沿いの高い尾根に位置し、標高は2000メートル以上です。
マチュピチュとは「老いた峰」の意味だそうです。山裾からは確認できない、いわゆる空中都市という名にふさわしい遺跡です。昔の資料では人口10万もいたと書いてあったのですが、最近の研究ではせいぜい700人前後の人口だったろうと言われています。いままで、侵略者スペイン人に追われたインカの人々が最後の拠点として築いた要塞都市だったろうと考えられてましたが、どうもそれ以前から存在していたらしいのです。
私が、昔読んだ本では、都を追われた数十人の「太陽の処女」と呼ばれる神殿に仕える美女たちが、この都市に逃げ込み、スペイン人が迫ってくる最後の日に神殿で毒を仰いで集団自殺したということが書いてあったのですが、あらためて調べてみるとそんなことはどこにも載ってませんでした。
首をかきむしり、苦悶の表情を浮かべた数十体の若い女性のミイラが神殿跡で見つかったと、まことしやかに書いてあったんですが、、、、
どこから仕入れてきた情報だったのでしょうか?ところが最新の研究では太陽崇拝に関係ある神殿都市なのだそうです。人口比率も男女半々で年寄りが多かったと聞くと、ロマンがガラガラと崩れ去っていくのですが。
とにかく、生涯のうち、一度は訪れてみたいところであることは間違いありません!