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米CIAが画策するイラン領内クルド人蜂起

 国際ジャーナリスト山田敏弘氏のスパイチャンネルからの情報です。

 イラン、イラク、シリア、トルコにまたがる地域に住んでいるイラン系民族クルド人。国を持たない世界最大の民族だと言われます。日本では埼玉県川口市の問題でイメージが悪いですが、これは主にトルコに住んでいる偽装難民のせいです。

 各地域にクルド人がどれくらい住んでいるかですが、最大の人口なのはトルコ領内のクルド人で1500万人いると言われます。次いでイラン領内の820万人、イラク領内には600万人が住んでいます。一番少ないのはシリア領内ですがそれでも250万人はいます。

 この中で、独立とは言わないまでも曲がりなりにも自治政府を持っているのはイラク領内のクルド人でKRG(クルディスタン自治政府)が統治しています。これは湾岸戦争後フセイン政権を苦しめるためにアメリカが支援したからです。イラク戦争後成立したイラク新政府も不快感はあったと思いますが、一応自治は認めているのが現状です。

 KRGは二つの大きな勢力があって、その一つはKDP(クルディスタン民主党)で党首はバルザニです。もう一つはPUK(クルディスタン愛国同盟)でタラバニが党首を務めています。KRGはこの二つの勢力が連合して作った政府でした。両党はそれぞれ私兵を持っていてKDPはペシュメルガという22万人規模の軍隊を保有しています。一方PUKもCTGという対テロ部隊を持っています。

 クルド人は独立を約束する見返りにイラクやシリアでアメリカの軍事作戦に協力するよう求められたものの結局は騙され反故にされたため良い感情は持っていません。ただペシュメルガにしてもCTGにしてもアメリカの資金援助で成り立っているため、トランプから資金援助打ち切りで脅されると、不本意でも従わざるを得ないという厳しい現実があります。

 泥沼化の様相を呈してきたイラン戦争ですが、米トランプ政権は起死回生の策を練っていると言われます。イラン領内のクルド人に武器を与え蜂起させ、革命防衛隊が鎮圧に向かって都市部が手薄になった隙に民衆に蜂起させ政権を倒すという作戦です。現実にはそううまくいくとは思えないし、そもそもクルド人が蜂起したとしてもイランの民衆が立ち上がる可能性は低いと個人的には見ています。

 ただ、トランプ政権は本気らしくペシュメルガにはイランでの軍事作戦に協力を求め、CTGにはイランのクルド人組織への兵站・武器支援を要求しているそうです。そのために自治政府の指導者とトランプが電話会談したという情報もあります。アメリカは数か月前からKRGと接触し地慣らししていたそうですから、トランプが思い付きでイラン攻撃したという解釈は違うのかもしれません。

 イラン領内のクルド人は人口の10%、主要民族であるペルシャ人は60%います。他にアゼルバイジャン人が16%。これ以外は少数民族です。CIAがイラン領内のクルド人武装組織を支援したとしてイラン北西部の一部は占領できるかもしれませんが、それ以上には広がらないし、クルド人を嫌っているペルシャの民衆がこれに呼応して立ち上がることもないと思います。

 結局この目論見は失敗に終わるというのが私の見立てですし、クルド人独立国家も難しいだろうなと考えています。皆さんはCIAの動き、どのような感想を持たれましたか?