鳳山雑記帳はてなブログ

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さすがに74式戦車のモスボールは必要ないような気も?

引退の74式戦車“とっておく”必要ある? 日本も始める「装備品の長期保管」 選択を間違えれば“破滅”の恐れ


 若干古い記事ですが、フジテレビ問題が大騒動になって今頃書くことになりました。

 ウクライナ戦争におけるロシアでも分かる通り、退役した兵器を保管しておけばちょっと整備をすれば実戦に投入できることが分かりました。さすがに最新鋭の兵器と比べれば見劣りしますが例えば戦車なら敵戦車との戦闘には不向きでも歩兵直協ならまだまだ使えるし陣地防衛の際の固定砲台としても利用できます。

 これなら1958年登場のT-55でも100㎜の榴弾砲を撃てる速射砲として使えます。歩兵相手ならジャベリンなどの携行式対戦車ミサイルには分が悪いですが、通常の歩兵装備だとかなり有効に戦えます。下手したら正面からだとRPG-7とか84㎜無反動砲カールグスタフでも旧型なら初弾直撃は耐えられるかもしれません。もちろん増加装甲と土嚢山積みは大前提ですが。ジャベリンは命中直前に浮き上がって戦車の上空からミサイルが降ってくる(トップアタック)ので通用しませんが。

 だったらT-55より新しい1974年採用の74式戦車ならもっと有効だろうと素人考えでは思います。ただロシア軍と日本の陸上自衛隊で事情が違うのは、ロシアは軍事費に余裕があって大量の兵器を備蓄できるのに対し日本は予算そのものが少なく兵士数も大きく劣るのですべての兵器をモスボール保存する余裕が無いと思うんですよ。

 それに陣地防衛と言ってもそれは本土決戦になるので74式戦車を陣地防衛に使う段階までくると負け確定になるはず。となるとモスボールして将来有効活用できるのは90式戦車までという事になります。90式なら10式と同じ120㎜滑腔砲だし、電子機器もちょっと旧式なだけなのでまだまだ現役で使えるからです。74式は古いだけに自慢の油圧サスペンションによる姿勢変更機能もヘタっていると思うんですよ。部品もなさそうだし、再整備する手間は90式とは比べ物にならないくらい難しいでしょう。

 その点、90式はもっとモスボールで残すべきだと個人的には思います。北海道に置いておけばロシアの上陸に対する牽制にもなりますし、南西諸島に置いておけばシナの上陸作戦に対する脅威にもなります。さすがに50トンと重いので緊急展開には向きませんが、最初から敵の上陸予想地点に置いておくのは無駄にならないと思います。

 90式戦車は350両生産されたそうですが、2025年退役の対象となるそうです。さすがに全車退役は無いでしょうが、いったいどれくらいモスボールで残すつもりなんでしょうかね?私は退役した分すべてモスボールでも良いような気はしますが。それか廃棄名目でウクライナに供与しても良いくらい。ウクライナ軍が廃棄する時期は勝手に決めて良いと言いましょう♪

 台湾危機はいつ起こるか分かりませんから、日本は有事に備えて武器弾薬の備蓄にも力を入れ継戦能力を向上すべきなのです。兵器生産には時間がかかるんですから。