鳳山雑記帳はてなブログ

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レオパルド2の防御力

 最初にお断りしておきますが、この数値はあくまで暫定値です。というのも戦車の防御力は軍事機密で公表されていないからです。ただし2A3以前の数値は各資料でほぼ似通っているので一応信頼して良いと思います。逆に2A5以降の楔形装甲追加型は全く分かりませんでした。なのでなんと戦車戦ゲームの数値をそのまま載せました。ですから一番信用できません。

 という事で本題に入りますが、ウクライナ戦争をうけてウクライナポーランドとスペインからレオパルド2A4を供与するという話が出てきました。ただ開発国ドイツの許可が要るそうでまだまだ不透明です。ドイツ自体はメルケル政権時代の狂った軍縮政策で主力戦車レオパルド2を輸出しまくり200両程度しか残っていません。ここからどこまで巻き返すかは分かりませんが、かつての戦車王国ドイツが復活するには時間がかかると思います。その上、ロシア敗退でウクライナ戦争が終わると危機は去ったという事で元の木阿弥になってしまう可能性大です。

 上の表の見方ですが、APFSDSというのは装弾頭付き翼安定徹甲弾のことで、発射すると弾芯(侵徹体)を包んでいるサボー(装弾筒)がパカっと割れ中身だけが飛んでいきます。侵徹体は細長い矢のような形ですが、敵戦車に命中すると120㎜(西側戦車の場合、ロシアは125㎜)の威力のまま侵徹体がぶつかるのでものすごい威力となります。所謂運動エネルギー弾です。

 一方HEATというのは成形炸薬弾です。ノイマン/モンロー効果を利用した砲弾です。防弾の先端部を漏斗状にへこませそこを金属(ライナー)で覆っています。敵戦車に命中すると砲弾のキャップが壊れ砲弾本体は圧力でユゴニオ限界を超えます。すると金属でも液状化に近い動きをし漏斗の中心に圧力が集中、メタルジェット(超高速噴射)が発生します。これが敵戦車の装甲を貫くのです。こちらは化学エネルギー弾です。

 しかしながら、上の表のAPFSDSは侵徹体にタングステンを使用している場合を想定していると思います。アメリカやロシアはより凶悪な重金属の劣化ウランを侵徹体に使用していますから威力は上がります。しかもいったん装甲を貫くと燃え上がり車内を放射能にまみれた炎で焼き尽くす極悪非道な砲弾です。砲塔の防御力もいくら中身が中空の楔形装甲とはいえ実際はもっと数値が上のはず。

 レオパルド2A4と2A5以降で車体前面防御力が変わらないのは楔形装甲は砲塔にしか使われていないからです。ただ、車体側にも追加装甲はしているはずで、実際はもっと大きい数値だと思います。実際の戦車戦では敵砲弾が砲塔に当たる確率が一番高く65%だと言われています。車体上面は30%、車体下面になると2%と極端に低くなります。しかも砲塔でも車体でも正面に当たる確率が一番高いですから戦車は車体正面、砲塔正面の装甲が一番厚いのです。

 ここまで書いていて説明していないことに気付きましたが、数値の単位は㎜です。そしてRHA(均質圧延装甲)換算ですから実際の装甲の厚さではありません。レオパルド2の装甲は日本の90式戦車、10式戦車と同様拘束式セラミックと鋼板を何層にも積み重ねた複合装甲だと言われています。

 ロシアのT-72、T-80、T-90が装備する2A46 51口径125㎜滑腔砲のAPFSDS劣化ウラン弾の侵徹力がRHA換算で600㎜と言われますから、理論上は砲塔正面ならばレオパルド2A4でも防げるという事です。最新のT-14が装備する2A82-1Mの威力は分からないので何とも言えませんが…。

 ちなみにロシアの125㎜滑腔砲より西側の120㎜滑腔砲の方の威力が高いのは侵徹体の長さを長くできるからです。ソ連/ロシア製戦車は車内が狭く砲弾もそれほど長くできないのだそうです。理論上侵徹体が長い方が高威力になります。

 あやふやな情報で申し訳ありませんが、ウクライナ戦争に投入されそうなレオパルド2A4がどんな戦車かという紹介の一環でした。