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第十一航空艦隊戦闘序列

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 第十一航空艦隊とは、大東亜戦争中の日本海軍基地航空隊です。編制には葛城丸、富士川丸など貨物船も含むのですが煩雑になるので略しています。

 上図は、1941年12月8日まさに対米開戦時の戦闘序列です。陸軍と海軍で戦隊の規模が違うのが特徴です。陸軍の場合戦闘機の飛行戦隊で定数36+α。海軍で言うと航空隊に当たりますが、海軍航空隊の方が規模は大きいです。海軍の航空戦隊は、陸軍では飛行団(複数の戦隊を隷下に持つ)にあたります。

 アメリカの軍事サイトを基にしたので若干リサーチミスがあるかもしれません。特にアメリカのサイトでは第22航空戦隊隷下の航空団の内三番目を山田(湾)航空隊としていますが、これは館山海軍航空隊の分遣隊なので館山海軍航空隊に修正しておきました。

 海軍航空隊の戦闘機定数は60機。まだ九六艦戦が残っているので過渡期だったのでしょう。高雄海軍航空隊は一式陸上攻撃機を72機も装備していますね。フィリピン空爆の主役ですからここに新鋭機を集めたのでしょう。

 ちなみに、第22航空戦隊は仏印サイゴン(現ホーチミン)に進出しマレー沖海戦で英戦艦プリンスオブウェールズとレパルス撃沈の主役となりました。

 こうして見ると、海軍の基地航空隊は初期にはそれほど大規模じゃなかったようですね。