鳳山雑記帳はてなブログ

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いやいやそれは洒落にならんだろう

【国際】イラン国営メディア「サウジアラビアが大使館空爆」



 イランとサウジアラビアの断交は確かに衝撃的な事件でしたが、今すぐ戦争になるというものではなかったはず。ところが今回サウジ空軍機がイエメンのイラン大使館を空爆したとなると一気にキナ臭くなります。イエメンではすでにサウジとイランの代理戦争が起こってますが、ついにやったかというのが正直な感想です。ただでさえISISとシリア問題が混迷を深める中イランとサウジまで戦争になったら世界は大混乱です。再びオイルショックが起こるかもしれません。

 両国が本格的戦争になれば、最初は空軍力に勝るサウジが有利ですが長期戦に移行すれば人口で劣るサウジは苦しくなります。とくにペルシャ湾を渡ってイラン地上軍がアラビア半島に上陸したら詰む可能性もあります。というのもサウジは独裁国家で民族的統合も弱いため陸軍が当てにならない。ですから空軍力でカバーしようとオイルマネーで最新の機体を集めています。軍の高級指揮官が王族ばかりなのも国民が信用出来ないから。

 一方イランも独裁国家ながら民族的にはほぼ均一でイラン国内のクルド人さえ国家に忠誠を誓っています。イランイラク戦争でも分かる通り国際的基準ではそれほど強い軍隊ではありませんが、民族的統合で劣るサウジ陸軍よりは強いと思います。そしてもしサウジ王家が倒れたら中東情勢は誰もコントロールできなくなるんです。なんといってもサウジはイスラム教の聖地メッカがありスンニ派の牙城でもある。イランはシーア派なので下手したら世界中でスンニ派シーア派大戦争にも発展する可能性がありますよ。

 そうなると喜ぶのはISISばかり。掃討作戦どころではなくなりますからね。今ISISは滅亡に危機にありますが、イランとサウジの戦争が起こると息を吹き返します。また、イランはサウジに上陸するためホルムズ海峡封鎖という可能性も高まりました。

 誰かが2016年に戦争がはじまると言ってましたが、実現しそうですね。本当に嫌な想像ですが…。そして南シナ海でもアメリカと支那の衝突は時間の問題という説もあります。我々日本人も覚悟が必要ですよ。年末から年始にかけて嫌なニュースが続出してますが、なんとか日本は矜持を持って生き抜いてほしい。政府は当てにできませんから国民が弱腰の政治家の尻を叩かなければなりませんよ。そのためには世界の現実を知り冷静な判断力を持つ事。今年は文字通り試練の年になりそうです。