鳳山雑記帳はてなブログ

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真実のウイグル近代史

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 まず一枚目の画像をご覧ください。これは8世紀から9世紀にかけて勃興した遊牧ウイグル帝国の最大版図です。二枚目は、現在の新疆ウイグル自治区

 なぜこの画像を紹介したかというと、近代ウイグルの歴史を書く前に、ウイグル人とはどんな人たちかを知っていただくためです。



 もともとウイグル人はウラルアルタイ語族(日本人といっしょ!)に属するトルコ系の遊牧民でした。漢字では回紇、廻紇、回鶻、廻鶻などと書きます。

 同じトルコ系で6~8世紀に中央アジアに広大な遊牧国家を築いた突厥(「とっくつ」、これもトルコの当て字)に属していましたが、突厥が東西に分裂して混乱すると西突厥に反旗を翻します。

 
 西突厥はこれにより勢力を弱め、657年唐の討伐を受けて滅ぼされました。



 629年、ウイグルは強大化した唐に使者を派遣し良好な関係を築きます。唐帝国は各地に軍を派遣し中央アジアを含む広大な領土を占領します。しかしこれを長年維持できるはずもなく、中央アジアの草原地帯でも権力の空白を生んでしまいました。


 ウイグルはこれを好機とばかり勢力を拡大させ、745年に突厥第二可汗国を討って上記の広大な領土を制圧しました。その絶頂期は800年ごろと言われています。しかし自然災害や内乱などで衰え勃興から100年余りで崩壊します。最終的には840年、北方の遊牧民キルギス族に内乱を衝かれ攻め込まれ滅ぼされました。


 このときウイグルの遺民の一部はシルクロードのオアシス地帯に逃れ、小規模な牧畜と農業、そしてシルクロードの交易を営む定住の民となりました。これが近代ウイグル人の祖と言われています。

 ただ、この地には既にソグド人などの別の民族がいたわけで、これらの人々との混血があったでしょうし、オアシスの民と遊牧の民の子孫と言ってよいでしょう。



 その後ウイグルが強大化することはなく、モンゴルなどの時の強大な権力に支配される民となっていきました。


 近代ウイグル人の成立は1934年とされます。東トルキスタン民族運動においてトルコ系のオアシス定住民が古代の遊牧帝国を築いた民族の名を借りてウイグル人と名乗ったそうです。完全にウイグル民族の子孫というわけではありませんが、その一部は血を引いているのは間違いないと言えるでしょう。


 18世紀中ごろ、清の乾隆帝の侵略を受けその版図に組み込まれます。これが彼らの悲劇の始まりでした。清はこの地を新疆(新しい領土)と名付け支配しました。ゆえにウイグルの人たちはこの名称を嫌い、東トルキスタンと呼んでいます。


 1912年、辛亥革命が起こるとウイグルの人たちの間でも独立の機運が高まります。1931年から33年の抗中蜂起の末、東トルキスタンイスラム共和国(第一次)が成立しました。

 しかし、領内のイスラム諸民族への波及を恐れたソ連の介入を招き1年足らずで崩壊します。



 第2次の東トルキスタン共和国もまた、はじめはソ連の後押しで第2次大戦中の1944年新疆省北部で独立を宣言します。中国本土では国共内戦とその後の支那事変で手いっぱいで東トルキスタンまで手が回らなかったからでした。ソ連のもくろみはこの機に親ソの傀儡政権を作って支配しようとしていたのです。


 しかし、大戦が終結国共内戦中国共産党が勝利するとソ連中共政府と結ぶ方が得策と判断します。ウイグル人の頭越しにモスクワと北京で交渉が成立し、ソ連はこの地から手を引くという密約が成立しました。


 傀儡政権とはいえ、やっと独立を勝ち取ったウイグルの人たちでしたが、大国のエゴのために再び煮え湯を飲まされることとなります。


 1949年、中共政府は新疆に人民解放軍を派遣しこれを接収しました。すでに共和国政府要人は謎の死(飛行機事故に見せかけたソ連中共が合同して企てた暗殺と言われる)を遂げており、大混乱の中抵抗らしい抵抗もなかったそうです。


 1955年には新疆ウイグル自治区が成立します。しかし、その後の歴史は皆さんがご存じの通りです。チベットと同様、自治とは名ばかり。実質植民地となってウイグル人は過酷な共産党支配のもとで塗炭の苦しみを味わいます。

 大量に流入した漢人のために、経済基盤を奪われ土地も資源も搾取され、人々は貧困にあえぎました。


 これで反抗しなかったら人間ではありません。ウイグルの人たちがイスラム教徒であったことも主因でしょう。仏教徒でおとなしいチベット人と違い、戦闘的宗教イスラム教徒であるウイグル人の一部にはたしかにテロを起こす者がいるのも事実です。


 しかし、皆さん考えてみてください。強大な悪の帝国である中共政府と戦うにはほかにどんな手段がありますか?私はテロを容認するわけではありませんが、他国が援助しない以上必要悪として出てくるのはある意味仕方ないことだと思います。


 一方、大半のウイグル人中共政府の嘘を信じていました。悪いのは現地の汚職政治家だけで、中央に届けばなんとかしてくれる、と。その証拠に今回も非武装の平和的デモをしたのですよ。その結果はどうです?威嚇射撃なしの大虐殺で応えたのは共産党ではありませんか!


 すべてを奪われ、貧困にあえぎしかも若者たちは強制的移住で遠く広東省などの工場まで送られ、工場内から一歩も出ることなく死ぬまで働かされるんですよ。

 男は断種、女は支那人と強制的に結婚(ということは当然強姦もあるでしょう)させられ民族浄化と称する悪魔の所業を受けているんです!

 すこしでも反抗のそぶりを見せると、逮捕され拷問の末殺されてしまいます。

 世界中の人権運動家は何故黙っているのか?(激怒)ナチスよりもひどい中共政府を黙って見過ごすのでしょうか?欧米、日本の政府も同様です。


 こんなことが許されるはずありません。人類史上最凶の悪の帝国を倒すために今こそ世界中が立ち上がるべきではないんですか?


 かってスペイン内戦で、義勇軍として世界中の若者が立ち上がったのと同様、今回もチベットウイグル内モンゴル独立のために義勇軍を結成すべきです!


 そうなったら私も参加して戦いたいですね。中年で役に立たないかもしれませんが…。今なお幼い子供たちを含めた無辜の民が悪魔の手先のために虐殺されているんです。一人でも多くの尊い命を救うために何かお手伝いをしたい、そう考えている今日この頃です。