住んでみたい時代ランキング、1位は平安時代
8月17日12時4分配信 オリコン
和を重んずる国、日本。長い歴史の中で、様々な文化や風習を生み出し、古くは葛飾北斎の「ジャポニズム」から、最近ではジャパニメーションにいたるまで、その独特な感性や美学は、いつの時代を切り取っても海外からの評価が高い。そこでオリコンは「あなたが住んでみたいと思う時代は？」といったテーマでリサーチを行なった。
総合1位に選ばれたのは【平安時代】（25.8％）。理由は「貴族として豪華な生活を送ってみたい」（北海道/専門・大学生/女性）、「十二単を着てみたいから」（東京都/30代/女性）、「通い婚生活や、和歌を送りあうような恋愛をしてみたい！」（兵庫県/専門・大学生/女性）など、優雅で華やかなイメージを持ち、紫式部の『源氏物語』の世界に憧れ、十二単を着てみたいという女性の回答が多い。一方、男性は“のんびりしている”、“平和そう”といった理由をあげる人が多かった。
－ Ｙａｈｏｏ！ニュースより転載 －
２位の江戸時代は確かに庶民文化も栄え平和（といっても百姓一揆が続発し地方では必ずしもそうではありませんでしたが…）だったと思います。すくなくとも江戸や京都、大阪など都市部では。
でも平安時代が平和とは、勘違いもはなはだしいですよ。たしかに貴族だったら豪奢な生活もできたでしょう。しかし、摂関家以外の貴族は、生き残るのに必死ですし、摂関家でも主流になるために宮廷内の陰謀を生き抜かなければならないので心休まる暇がないんです。
だから当時の貴族は仏教に心の平安を求めたんですから。
女性の意見が「十二単を着てみたいから」だって（笑）。今着てみたら。重くってとても歩けたもんじゃないですよ。冷暖房のない部屋で一日を過ごして御覧なさい。しかも防犯上無きに等しい家屋構造から泥棒や強盗に入られ放題です。貴族は良くとも、当時の庶民は貧しく苦しい生活を送っていました。生活できなくて犯罪にはしる者も多かったでしょう。
社会不安から反乱も続発し、都の貴族に統治能力がなくなったことから地方の有力開墾農民が武装化し、武士が発生したくらいです。
そんな時代が「平安時代」と名付けられたのは皮肉です。私は戦後の平和な日本が一番住みやすいと思います。
