鳳山雑記帳はてなブログ

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自国民を空爆!!!

リビア】 首都トリポリで戦闘機やヘリがデモ隊や市民を無差別攻撃

 
中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、反体制デモが続くリビアの首都トリポリで21日、
戦闘機やヘリコプターがデモ隊や市民らを無差別攻撃した。

各国駐在のリビア大使らは武力弾圧に抗議し辞任を表明。攻撃命令を拒み亡命を申請する
空軍士官も出るなどカダフィ政権は末期的様相を見せ始め、最高指導者カダフィ大佐への退陣要求が拡大した。

衛星テレビ、アルアラビーヤは21日深夜(日本時間22日朝)、カダフィ氏が間もなく演説を行うと報じた。
アルジャジーラなどは住民の証言として、21日のトリポリでの武力弾圧などで160~250人が死亡したと伝えた。

デモ隊や市民らは政権側の「残虐行為」を中止させるため、国際社会の介入を求めている。
国連の潘基文事務総長は同日、カダフィ氏と電話会談し「深い懸念」を表明、武力弾圧の即時中止を求めた。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110222/mds11022207580007-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/images/news/110222/mds11022207580007-p2.jpg
 
                     - 2NN2ちゃんねるニュース速報より -
 
 
 頻発する反政府デモ、とめどない政権崩壊ドミノ。インターネットの力をまざまざと見せつけられた緊迫する中東情勢ですが、ついにリビアにも飛び火しました。
 
 一部の情報では、リビア第2の都市でキレナイカリビア東北の沿岸部)の要衝であるベンガジを反政府側が占拠したとか。
 
 それにしてもカダフィは恐ろしい男ですね。自国民に向けて空爆するとは…(絶句)。空爆じゃなくて機銃掃射だともいいますが、一説によれば空爆に参加したというリビア空軍のミラージュⅢは30㎜リボルバーカノン装備ですから、これが本当に参加していたら確かに恐ろしい凄惨な現場になっていたでしょう。カダフィの次男も徹底的に戦うと声明を出したそうですから、もしかしたら政権はかなり危うくなっているのかもしれません。
 
 リビア軍は有名な割に情報が少なくて私も詳しくは知らないんですが、政府軍の一部は反政府側についたとされますね。一方政府はカダフィにあくまでも忠実な傭兵部隊を使って民衆を弾圧しているとか。恐ろしいです。
 
 反政府側のベンガジ占拠は、事実とすれば大変衝撃的です。リアルな第2次大戦もののシミュレーションゲームをやったことがある方ならご存知だと思いますが、リビアは砂漠の国。人口は地中海沿岸部に集中しています。とくにベンガジはトブルクとともにキレナイカの要衝で、石油資源のほとんどもこの地方で産出するそうです。
 
 とすれば反政府側のベンガジ制圧は大きな意味を持ちます。内戦になっても石油資源を握ることができればかなり抗戦できるし、戦略的にも有利でしょう。ただ惜しむらくは指導者がいない、あるいは見えてこない事。
 
 エジプトのムバラクや軍のように一定の良識を示せば、ほぼ無血で政権移譲ができるでしょうが、カダフィや一族の言動を見ているとそれは望めそうもありません。なにしろ地上から銃撃したり戦車で轢き殺す(それもかなり酷いけど)くらいならまだしもいきなり空爆ですからね!リビア政府がそれだけ追い詰められている証拠です。
 
 
 おそらくこの動きは支那大陸にも飛び火するでしょう。ついにパンドラの箱は開かれたのかもしれません。世界はたいへんな事態に陥りますよ。石油資源のほとんどを中東地域に頼っている日本は、中東情勢を真剣に注視しなければなりませんし、中国の動向にも目が離せなくなりました。