鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

ソ連/ロシアの空対空ミサイル

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 航空機から発射される空対空ミサイル(Air-to-Air Missile AAM)といえば、アメリカ製のスパローやサイドワインダーなどが有名です。
 
 近年では撃ちっ放し方式(終末誘導はミサイル自体のレーダーで追尾する所謂アクティブレーダーホーミング)で、同時多目標攻撃ができるAIM-120 アムラー (AMRAAM:Advanced Medium-Range Air-to-Air Missile)が知られます。日本でも同様の方式のAAM-4(99式空対空誘導弾)があります。
 
 一方それに対抗するソ連/ロシアの空対空ミサイルはあまり知られていません。そこで現在ロシアで使用されている空対空ミサイルを調べてみました。
 
 
◆「R‐27」一枚目の画像
 AIM‐7Fスパローと同等といわれる。セミアクティブ・レーダーホーミング(目標到達まで母機からのレーダー照射が必要)。速度M4。最大射程は40㎞~110km(R‐27EM)
 
 
◆「R‐73」二枚目の画像
 赤外線ホーミングの短距離空対空ミサイル。サイドワインダーと同等とされるが機動力はむしろ上まわるといわれる。ロシア製ミサイルで最も警戒しなければいけないのはこれ。これがあるためにドッグファイト(格闘戦)は不利という説もある。実際演習でF‐16がMiG‐29に負けたという話も。速度M2.5.。最大射程30km。
 
 
◆「R‐77」三枚目の画像
 運用形態や性能が似ていることからアムラームスキーという嘲笑的呼び名もある。ただ、一説では射程や機動性でアムラームを凌ぐという説もあり侮れない。速度M4以上。最大射程90km~175km。
 
 
◆「R‐37」
 AIM-54フェニックスを凌ぐ大型空対空ミサイルで射程も一説では300km。R‐33の改良型。MiG‐31の次期主武装として開発中とも開発されたともいうが詳細は不明。敵AWACS早期警戒管制機)の撃墜が主任務だという。
速度M6。誘導方式:慣性誘導+中間コース修正、アクティブレーダー誘導
 
 
 これらのミサイルはR-37を除きSu‐27SKの導入(これをライセンス生産したのがJ‐11[殲撃11型])と同時に中国に入ってきていますから、知識として知っておくのも必要でしょう。