F-104 は、ロッキード社で開発されたアメリカ初のマッハ2級のジェット戦闘機である。愛称はスターファイター (Starfighter)。初飛行は1954年2月。日本の航空自衛隊では栄光という愛称を持つほか、日本のファンの間では「マルヨン」の愛称で親しまれる。 F-100 スーパーセイバーを起点とするセンチュリーシリーズに含まれる一機種である。
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スペック(F-104C)
全長:16.7 m(ピトー管含まず)
全幅:6.69 m
全高:4.11 m
最高速度:Mach 2.2
エンジン:GE製 J79-GE-7 ×1基
推力:A/B 7170 kgf
最大離陸重量:12,490 kg
固定武装:M61 20mmバルカン砲1門
搭載兵装:AIM-9サイドワインダー空対空ミサイル×4発、ロケット弾ポッド、無誘導爆弾など
生産機数:F-104A 153機、F-104B 26機、F-104C 77機、F-104D 21機
F‐105サンダーチーフを紹介したのでF‐100から始まるセンチュリーシリーズを紹介しなければいけないだろうと勝手な義務感に駆られています(笑)。ただ、私にも好き嫌いがあり、すべてを紹介するわけではないので悪しからず。
F‐100スーパーセイバー → 単なるF‐86のパワーアップ版(ファンの方ごめんなさい)
F‐101ヴードゥー → 名前が嫌い
F‐102デルタダガー → 実質的にデルタダートの試作機。F‐106の項で紹介
F‐103 → 高速実験機。ミサイルみたいで嫌い
F‐104 → 本項
F‐105サンダーチーフ → 既出
F‐106デルタダート → 紹介予定
と続きます。
で、当機104ですが、ロケットに小さな主翼をくっつけたような特徴的な機体です。日本では「最後の有人戦闘機」とまで言われました。
1955年にアメリカで初めて(ということは世界で初めて?)マッハ2の速力を出しました。軽量小型の機体に高推力エンジンというコンセプトで作られましたが、アメリカで開発するとなぜか運動性が犠牲になるんですよね。不思議です。
アメリカでは同じマッハ2級の要撃戦闘機F‐106の配備とともに数年で退役しましたが、西側各国で採用され日本自衛隊でも使用されました。日本では三菱重工がライセンス生産したため、「三菱鉛筆」という愛称もあります。細い胴体に極端に小さい主翼、たしかに鉛筆です(笑)。
西ドイツ(当時)では、機体が小さいので発見されにくいだろうと、低空侵攻、爆撃という無茶な使われ方をしました。運動性が無きに等しい当機で、なんでそんな使用方法を考え出すんでしょうかね?ドイツ人の考えていることは理解できません。