鳳山雑記帳はてなブログ

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ウクライナ情勢、予断を許さなくなってきました

米、対ロシア制裁発動へ 2銀行や富豪ら対象(ロイター)

ウクライナ東部ドンバス地方に誕生したドネツク民共和国、ルガンスク人民共和国をロシアのプーチン大統領が独立承認しました。これらの国は親ロシア派が支配している所なので、ウクライナから分離独立させロシアへの編入を狙っていると言われます。そこまでいかなくても、プーチンミンスク合意の履行を求めていますので、ウクライナ内部にロシアの強い影響を受けた外国が誕生するわけです。高度な自治とはそう言う事ですからね。

 さらにプーチンは、ドネツクとルガンスクを攻撃しているウクライナ軍(ウクライナ側から見れば反乱鎮圧)から守るためにロシア軍を平和維持軍として派遣するとまで言っています。これまでは可能性は限りなく低いながらも外交的解決の道もあったわけですが、完全に一線を越えました。実は以前からドネツク州、ルガンスク州の一部は親ロシア派が実効支配しておりロシア軍もひそかに入っていると言われていました。それが今度は堂々とロシア軍が入れるわけです。

 これを認めると、台湾も同じ論理で人民解放軍が進駐できることになります。台湾内にも国民党などシナの工作を受けた勢力があり、台湾国土の一部でも占拠して独立宣言すればシナが即座に国家承認し、台湾側は当然反乱鎮圧に向かうので平和維持軍という大義名分で派遣できます。日本は政府も国民も平和ボケで気付かないようですが、日本の存亡にも関わる危機ですよ。

 欧米は当然反発しアメリカのバイデン政権も対ロシア経済制裁を発表しましたが、あまりにもお粗末でこれで効果があるとはとても思えません。プーチンはバイデンの弱腰を見越してここまで強硬な態度に出ているんでしょう。日本のマスコミはいつロシア軍がウクライナに侵攻するかと騒いでいますが、2014年からドンバス戦争は続いているので侵攻はすでに行われているんです。プーチンが二国を国家承認したことで今後はロシア軍が堂々と入れるというだけ。

 ウクライナ軍もドンバス地方に総兵力の半分以上を集めているそうですから大規模な激突がいつ起こってもおかしくありません。問題はウクライナの首都キエフが攻撃対象になるかどうかですが、私はミサイル攻撃か空爆のみで本格的地上軍侵攻は無いと見ています。それすらないかもしれません。さすがにドンバス地方以外に戦線を拡大すれば大義名分も成り立たないからです。

 ウクライナ情勢、緊迫度が上がってきました。一線を越えたプーチン、バイデン政権をはじめとする欧米諸国の動き、その対応次第では習近平も侮り台湾有事も近々起こりえます。決して他人ごとではないという覚悟を持って我々日本人も見守らなければなりません。それにしても岸田政権の対応の緩さには絶望しかありません。この危機を本当に理解できているんでしょうか?

 ウクライナの国民は、祖国を守るために軍事教練に女子供老人も参加しているそうですが、我々日本人にその気概があるかどうかも心配です。皆さんはウクライナ情勢、どのような感想を持たれましたか?