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テロには絶対に屈してはならないが…

【国際】フランス大行進、参加者は370万人超 「パリ解放」超え史上最高★6



 フランスで起こったイスラム教過激派によるテロ事件、連日世界各国のニュースを騒がせています。もちろんテロは絶対に許してはならない。今回の事件はイスラム国とイエメンのタリバンが関与していると言われていますね。私は国際社会が協力してイスラム国を本気になって潰さなければもっと大規模なテロが起こると思います。

 よくフランスはアメリカと一緒になってイスラム国を空爆しているからテロ被害に遭うのだと、平和ボケ極まりない異常な発言をする自称識者がいますが、テロを恐れてすべき事をしないのはテロに屈した事にはならないのか真剣に問い詰めたい。とくに日本で頻繁に見かけます。

 私はこいつらはテロリストの共犯者と見ますね。まさにテロを恐れて行動しないのはテロリストの思うつぼですから。その証拠に被害者のフランスでさえ一部を除いてテロを恐れてイスラム空爆を止めるべきなどとほざく馬鹿者はいません。どんなに厳しい状況でもテロリストに屈すれば元も子もないと知っているからです。彼らにとってフランス革命によって大きな犠牲を伴いながら勝ちとった人権、表現の自由それを脅かすテロリストとの妥協など絶対に有り得ない。

 ですから、私はフランスやそれに賛同している各国の姿勢を支持します。が、もう一点言いたい事があります。今回はイスラム教に対する侮蔑的風刺画が発端でした。私は風刺自体は表現の自由の範囲だと思います。ただそれは西洋的価値観を共有している場合だけに許されると解釈しています。世界中で12億いると言われるイスラム教徒にとって預言者ムハンマドを批判するのもタブーだし、ましてや偶像崇拝を禁止しているのにムハンマドの姿を描きそれを侮辱するというのは言語道断であり、ムスリムの皆さんが怒るのは当然だと思うんです。

 テロの直接の引き金はムハンマド風刺画ではなくイスラム国の指導者バグダーディ容疑者を侮辱した事ですが、この新聞社の今までの風刺画をみると仏教徒の私でさえ疑問に思うような酷いイスラム侮辱のものがありました。ですからいずれこういう事が起こるだろうとは容易に想像できました。

 フランスを中心とした諸国が自由平等博愛を基にし表現の自由を唱えるのは勝手。ただし文化の違う他国に対して一定の配慮は必要だと思うのです。自分たちは絶対に正しいという姿勢はむしろ傲慢にさえ感じられます。世界が共存共栄するためにはそういった気配りが大事だと考えます。

 そのうえで世界中が協力してテロとの戦いを推進すれば、テロは無くならないにしてもかなり激減すると確信しています。今のままでは、少なくともイスラム圏の人たちは「テロはいけないが宗教を侮辱したフランスも悪い。我々はどちらにも味方せず傍観しよう」と考えるはずですよ。

 国際社会は異なる文化のせめぎあい。強い者(主にアメリカ)が一方的にルールを押し付ければ当然反発が生まれる。それがテロの温床になっていると気付くべきですね。