麻生さん、他の漫画は一切読まなくていいからこれだけは読んでください。
男はどう生きるべきか?人生の意味とは?男が戦うべき時とは?挫折した時にこそ読むべき本です。
主人公は44歳のさえない独身男。仕事のできる後輩に職場の人望をすべて持っていかれ情けない日々をおくっています。しかしある日ひょんなことから不良中学生のおやじ狩りに会い、戦いに目覚めていきます。
ストーリーは8割がたギャグなんですが、涙あり感動あり、そして社会の不条理ありで、さすが福本漫画です。(作者は福本伸行。カイジ、天、無頼伝涯が代表作)
絵ははっきりいって下手。でも内容はそのへんのちゃらちゃらした漫画とは一線を画す硬派です。絵柄で好き嫌いが分かれるんですが、私はお勧めです!
若者より人生経験の深い30歳以上の人に読んでもらいたいですね。共感できる部分が多いと思いますよ。とくにラストのホームレス軍団を率いて、公園を私物化し弱者を搾取し虐待している暴走族と決戦をするところは感涙ものです。人生に一つも良い事がなくさびしく死んでいこうとするホームレスのおばあさんを見て「お前たちはこんなおばあさん一人守れないのか!たとえ死んでもおばあさんを守ろうとしたことを誇りに死ねるだろう。」って、弱腰のホームレスたちを黒沢が叱咤激励する場面があるんですが、あのシーンはじーんときましたね。
このあたり七人の侍っぽくて良かったです。ここでは8人(そのうち自衛隊が3人・爆)ですが…。
今人生に悩んでいる皆さん、買えとは言いません。古本屋の立ち読みでもいいんでぜひ読んでください。生きる希望が湧きますよ!麻生さんもこの本を愛読してたら戦う覚悟ができてたのに…。