鳳山雑記帳はてなブログ

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昨日トルコ軍機によるシリアでのMiG-29撃墜の記事を書いたばかりですが…

【シリア情勢】第三次世界大戦勃発30秒前:英トーネード戦闘機、空対空ミサイルを装備して飛行か…ロシアは説明求める



 シリア空爆に参加しているイギリス空軍のトーネードが空対空ミサイルを搭載してミッションを遂行していたというのは尋常ではないですね。自衛用ミサイルを2発搭載するのはありますが、わざわざロシア大使が抗議したというのはそれ以上に搭載していたという事でしょうか?対IS(イスラミックステーツ)なら、相手はほとんど飛行機を持っていないので(ごく少数旧イラク軍から接収あるいは横流しの機体を保有しているという話はある)空対空戦闘の想定はしていないはず。

 近代戦では飛行機を持っているだけでは駄目で、整備をして飛ばさなければなりません。部品も必要。ですから奇跡的に飛ばせたとしても継戦能力が無いので立ち枯れするのがオチ。おそらく稼働できる機体があってもNATOやアラブ有志連合の空爆でほとんど残っていないと思います。

 ではなぜ空対空ミサイルを搭載するかというと、答えは一つシリア空軍とそれを支援するロシアに対してのものだと解釈するのが自然。しかも撃墜許可までされていたとなると物騒です。ロシア大使がキレるのも分かる。こうなると不測の事態も起こりえます。昨日のトルコのニュースではF-16パイロットが自分の判断で撃墜したというニュアンスでしたが、もしかしたら空爆参加国全体に撃墜許可が下りていた可能性はあります。

 私は当事者でも専門家でもないのであくまで個人的な想像ですが、シリアに介入するロシアとしては事を大きくするのは避けたいはず。一方シリアのアサド政権としてはこのままではじり貧になるので、一か八かロシアと西側をかみ合わせ世界規模の戦争に発展させようという意図があるのかもしれません。そうなればロシアからさらに大規模な援軍を得られるし、もしかしたら支那も参加してくれるかもしれない。アサド政権にそういう意図がもしあるとすれば、昨日のトルコ軍機に対する執拗なレーダー照射(おそらくシリア軍機だろうと思います)も合理的に説明できると思うんですよ。でなければ、わざわざ敵を増やす意図が理解できません。

 あくまで私の個人的な想像ですので何とも言えませんが、ますますシリア情勢緊迫の度合いを増しましたね。