世界史記事南米の太平洋戦争で装甲艦に興味を持ち、参考としてドイツ製の戦艦定遠のデータを調べ、その集大成として第1次大戦時のドイツ戦艦、巡洋戦艦はどういうスペックを持っていたのか調べたくなりました。我ながら暇だとは思うんですが、懲り始めるととことん追求しないと気が済まないもので（苦笑）。
一応参考までにほぼ同世代のイギリス戦艦、巡洋戦艦のデータも併記しておきます。表の上が戦艦、下が巡洋戦艦です。一般に戦艦が重装甲で低速、巡洋戦艦は装甲を犠牲にするも高速で武装も強いという特色があります。ところがドイツの場合、巡洋戦艦は他国より武装が弱い代わりに戦艦並みの重装甲を持っています。敗戦で完成してませんが、ヨルク代艦級などイギリスが大戦中完成させたクイーン・エリザベス級に匹敵する武装で装甲もほぼ互角です。その上速力は高速だという、巡洋戦艦というより高速戦艦だといえますね。
ちなみに定遠（舷側355㎜、砲塔基部305㎜）より装甲が薄くなっていると思った方もいらっしゃるかもしれませんが、装甲自体の材質が変わっていますから一見薄くてもはるかに強靭になっています。
