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ゲーム界の巨星佐藤大輔逝く

【訃報】佐藤大輔さん52歳=代表作「征途」など、仮想戦記作家



 一般の方はほとんど知らないと思いますが、知っている人は仮想戦記作家としてご存じでしょう。ですが私はゲームデザイナーとしての彼を高く評価しつつ、仮想戦記に関してはあまり評価していません。

 まだ52歳。若いですね。有名作家でないため知る人ぞ知る存在ではありますが、仲の良い戦記漫画家小林源文氏の漫画にちょくちょくコミカルな役で登場していたのでそっちで知っている人もいるかもしれません。

 もともと佐藤さんは、アドテクノスというボードゲームメーカーでゲームデザイナーをしていました。彼が関わったゲームとしてレッドサンブラッククロスシリーズがあります。これは一部ゲーマーの熱狂的な支持を受け海外でもマニアの間で高値で取引されたと云う代物です。ただ、一般受けしなかったため今ではほとんど知る人もいないでしょう。

 仮想戦記作家として同名の作品がありますが、ストーリーは全く変わっています。リアルさを求めるファンの意見(クレームとも言う)を取り入れ本筋を大きく変えられました。ですから私は小説版のレッドサン~は全く評価していません。ゲーム版とそれをもとにした設定資料集が出ていますので、もし興味がある方は古本屋で探してみてください。

 ゲーム版では、ドイツ軍と日本軍はインドでぶつかります。インドの地上戦と同時にインド洋の制海権を巡って日本の連合艦隊とドイツの大海艦隊がぶつかる、男のロマンですよね。日本はジェット化した震電改が主力戦闘機で、ドイツ海軍は幻のH級戦艦フリードリヒデアグロッセが登場します。大和とH級戦艦の艦隊決戦がインド洋で起こるんですよ。まさに血わき肉躍る死闘!

 懐かしのシミュレーションゲーム専門誌タクテクスで紙上リプレイが載りましたが、確かこの時大和が沈むんですよね。ですが空と陸で反撃して、インド亜大陸決戦は日本軍優位で膠着したような記憶が…。あまりに懐かしすぎて、本棚の奥を探してみようと思いました。

 私はレッドサンブラッククロスのコンピュータゲーム化を待ち望んでいるんですが、佐藤さんも亡くなった事だし版権を持っているのが誰かも不明(アドテクノスは倒産)なんでもう無理かもしれませんね。スウェーデンのメーカーパラドックスの『ハーツオブアイアンシリーズ』があるから代用はききますが…。


 佐藤大輔さん、謹んでご冥福をお祈りいたします。