【ロシア】大祖国戦争(独ソ戦)を経験した動物たち…動物園職員の献身的な保護活動により、多くの動物が困難な時期を生き延びる
こういう記事を読むと違和感しか湧かないんだよね。動物は大切にしたかもしれんが、徴兵されたロシア国民の運命を思うとね。私がひねくれてるだけかもしれませんが、独ソ戦史を読んだ方なら共感してくれると思う。
大祖国戦争はソ連(ロシア)滅亡の危機でしたから、多くの国民が徴兵されろくに訓練もされないまま前線にどんどん送り込まれました。ボルトアクションライフル(モシンナガンM1891)も短機関銃(PPSh‐41)も満足に行き渡らず、ある者は銃のみあるものは弾のみとか平気であったそう。酷いケースでは武器はないから戦場で適当に拾えと言われてたと聞きます。
かなり誇張があるかもしれませんが、これを体験するにはコールオブデューティの記念すべき第1作をプレイすれば分かります。ソ連キャンペーンの第1話がまさにこれでしたわ。プレイヤーは最初弾だけで戦場に放り出されます。そのまんま上の台詞を上官に言われて。迫撃砲弾が降り注ぐ戦場で銃を探しまわってる間に何回か砲弾の直撃か至近弾でゲームオーバーになりましたよ。どうせいっちゅうねん!(激怒)
結局、ドイツ兵の死体からモーゼルKar98kを拾って無事クリアする事が出来ましたが、あれが実際の戦争なら堪りません。第2次大戦のロシア人戦死者が異様に多い理由の一つを身を持って理解しましたよ。スターリンは、平気で死守命令を出して兵士の退却を許さなかったそうですね。逃亡兵は後ろに控えた督戦隊が容赦なく撃ち殺したそうですから恐ろしい。あと軍用トラックが不足していたために戦車の上に兵士を乗せて移動していたようです。これをタンクデサントと言いますが、その生還率は2~3割しかなかったという話を聞いた事があります。死亡率じゃなくて生還率ですよ!ソ連に生まれなくて本当に良かった!
常識で考えても戦車は戦場で先頭に立ちますよね。敵のドイツ軍は厄介な戦車を真っ先に潰しにかかりますから戦車砲と対戦車砲が集中します。戦車はある程度装甲がありますから耐えられても、上に乗ってる丸腰の兵士はそのたびに吹き飛ばされて死にます。恐ろしい…。