鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

サスペンス評論家(自称)の見た土曜ワイド

 私は、配役とドラマの冒頭を見て「これは泣ける」と判断した時だけ2時間サスペンスドラマを見ることにしています。そして今回の土曜ワイド「検事朝日奈耀子⑯」はどんぴしゃでした(笑)。

 冒頭のシーンで元モー娘。石川莉華が中年女と揉めて、その直後中年の女が殺され現場は放火されます。走って逃げていく石川莉華。当然容疑は石川にかかりますが、ここで犯人と断定するのは素人。間違いなく真犯人は別にいます。これが矢口だったら犯人確定ですが(爆)。

 石川の家庭環境を調べると、彼女の学生時代ストーカーに襲われていたところを父が救い、勢い余って犯人を殺してしまいます。このお父さんも、おそらく無実。とても人の良さそうな顔の俳優さんでしたから。こういう場合、サスペンスでよくあるパターンとして、この時被害者は気絶、真犯人は後からやってきて殺す。まさに黄金パターン通りでした(爆)。

 ただ今回のドラマの救いがないところは、無実の罪で三年服役しようやく出所したお父さん(優しい)を、殺された被害者の母親(冒頭に殺された中年女性)が逆恨みで殺したところ。それもあって石川が疑われたんですが、私の読み通り朝日奈検事(真野あずさ)は石川が犯人ではないと気付きます。

 では誰が犯人かという事ですが、またまたよくあるパターンとして娘の母親が可愛い愛娘を助けるためにストーカー男を殺すというケース。ところがお母さんの配役が山本陽子。懐かしのハングマン、パピヨンですな(笑)。これで母親の線もなし。もし母親役が室井滋だったら犯人確定でしたwww

 じゃあ、真犯人は誰だ?と思いながら見ていたんですがいかにも怪しい登場の仕方をする秋本奈緒美。しかも殺人容疑で降板した石川に代わってラジオのパーソナリティの職を奪うんですから動機あり。私は8割がた秋本が犯人だなと思いながら見ていたら10時40分ごろ、大どんでん返しがありました!なんと秋本もアリバイあり。じゃあ、だれなの?と思いながら見ていると、なんと番組の放送作家が犯人かよ!(呆)

 しかも、最初のストーカー殺人の真犯人もこいつ。ご都合主義にもほどがある。事件現場の隣に住んでいたって何だよwwwしかもストーカーしてたやつは、こいつに代わって替え玉受験をしており恐喝されていたとか。知らんがな(爆)。殺された中年おばさんも、馬鹿にされたから殺した。そして他の何件かの殺人の動機も弱い。まだ秋本を犯人にした方が納得できる展開でしたがね。納得できる殺人理由は最初のストーカー殺人の時だけ。あとは別に殺すほどの事もないとは思いました。あっ、悪徳週刊誌記者は恐喝されてたから分かるとしてもね。

 最後の10分で、真犯人登場と謎解きという怒涛の展開という力技は初めて見ました!(驚)でも石川も、山本も殺された優しいお父さんも犯人じゃなくて良かった。お母さんの作った美味しい卵焼きを父と娘で半分ずつ食べていたという思い出シーンで思わず泣いてしまいました。最近、涙線が緩いのよ(爆)。

 ふざけた放送作家の真犯人こそ納得できませんでしたが、予想通りの親子の愛情を描いていて泣けるドラマでした。いやあ、見て良かった(笑)。