鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

世界の主要戦術潜水艦一覧

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 最近、対潜作戦にはまってまして趣味が高じて世界の主要戦術潜水艦一覧を作成してしまいました。これ以外にも色々あるのですが、体力的にこれが限界でした(苦笑)。

 ざっと見られると分かる通り、退役したものもかなり含まれます。日本で言えばはるしお型より上はすべて退役済みです。現在はおやしお型10隻とそうりゅう型6隻が現役です。昨今の危機的状況で潜水艦16隻体制から24隻体制(現役22、練習2)に移行するのでそうりゅう型はもっと増えます。最新鋭のそうりゅう型が2015年現在6番艦まで就役し7番艦のじんりゅうも来年竣工予定というのを見ると感慨深いものがありますね。

 上表で注意しておかないといけないのは、この数値絶対じゃないという事です。あくまで推定値。資料によってかなり異なります。潜水艦は各国軍事機密なのでなかなか本当の数値を発表したがらないのです。最新型は特に!兵装も、書かれているもの以外にも色々搭載してるんですが知識がなかったり自信がなかったりで載せていません。例えばロシアの高速魚雷シクヴァルは、支那の潜水艦も当然搭載していると思います。ロシア海軍もシクヴァル以外に通常の魚雷も載せているはずですが、どの魚雷をどの艦型が積んでいるのか自信がなかったので書いていません。

 圧壊深度は過去記事でも書きましたが、日米英の戦術潜水艦でほぼ同程度の実力を持ち(速度は当然原潜の方がありますが…)潜航深度500m前後、圧壊深度650mと言うのが妥当だと思います。ですから上表の数値は信用出来ません。一応資料にはそう載っていたので違和感はありつつも書きました。ただシーウルフ級は一説によると潜航深度(戦闘可能深度)自体が610mと化け物じみているので圧壊深度は700mを軽く超えそうです。そのために建造費が高騰しすぎて3隻で建造中止、よりコストパフォーマンスの高いヴァージニア級に移行しました。それでもロス級よりは高騰しているので太平洋に配備する攻撃型原潜の数も減るそうですよ。ちょっと心配なニュースですね。

 ロシアの潜航深度が600mあるのは、数値通りだったら恐るべき能力です。冷戦期潜水艦大国だったソ連の面目躍如ですね♪通常動力型は輸出で外貨稼ぎ用です。ドイツの2種類は212Aが国内(と信用できる友好国)用で、214が輸出用です。韓国は214をライセンス生産して不具合出しまくり、イメージを地に落としました。ドイツは損害賠償と慰謝料を請求して良いと思います。営業妨害も甚だしいですから。栄光のUボートの輝かしいイメージをどうしてくれるんだ!(怒)

 ちなみに、話題の高速魚雷シクヴァルは発射管射出時の初速50ノット、ロケットモーターで200ノット(一説では300ノット)まで加速します。他国の魚雷が50ノット前後ですから恐るべき兵器です。ところが射程は13km程度。西側の主要魚雷は射程50km以上ありますし、精密誘導技術もはるかに上なんです。シクヴァルの役目は、敵が有線誘導で射出した魚雷を避けるために敵潜水艦本体に向けて射出し誘導ケーブルを切らせるのが目的だとか。となると防衛兵器と言う事になりますな。
 
 シクヴァルも、輸出型はかなり性能を落としているそうなので支那が持っているにしてもそれほど恐れる必要はないかもしれません。ただ油断しすぎるのも禁物ですが。ある海上自衛隊OBの発言によると、日本の潜水艦は支那潜水艦より潜航能力が高く、魚雷も深深度から発射できるので(89式長魚雷は900m)300mの深度に居る支那潜水艦を500mの深さから射程外で攻撃でき勝負にならないそうです。もちろん日本の圧勝。

 と言う事は米攻撃型原子力潜水艦にも言えるので、支那海軍としては嫌な話でしょうね。支那の潜水艦乗りがノイローゼになるのも分かります。索敵能力も勝負にならないと言いますしね。


 ただ、日本も原潜欲しいですな。表にしてみると原潜の出力が羨ましい。5万馬力とは言わないからせめて3万馬力くらいあればアスチュート級くらいのものは出来るのに!(嘆)まあ、日本は近海防衛が主任務なので無理なんでしょうけど。シーレーン防衛にはあれば便利なんですよ(笑)。