鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

リチャード3世の謎

【考古】リチャード3世の骨 DNA鑑定で非嫡出子の謎浮上/英レスター大学


 リチャード3世といえばヨーク朝最後の王で1485年薔薇戦争ボズワースの戦いでランカスター派の最後の生き残りヘンリー・チューダーとの決戦に敗れ戦死した王として有名です。私のブログでもちらっと紹介しましたよね。

 記事を読むと、父ヨーク公リチャード・プランタジネットの妾腹の子かと思ったら父親が違ってる可能性があるんですね。ただ調べてみるとリチャード3世は母親セシリー・ネヴィルの37歳の時の子供なのでこれも疑問と言えば疑問です。当時そんな高齢出産が可能だったかという謎があります。

 これは資料的裏付けがあるわけではなくあくまでも私の推論ですが、ヨーク朝の血統を守るために母方の親族のうちから適当な男子を探してきて王に据えたと解釈するのが自然な気がします。理想的には父方ですが戦乱で一族が死に絶えて適当な男子がいなかったのでしょう。一方、ランカスター派も一族の有力者はほとんど死に絶え直系ではないリッチモンド伯ヘンリー・チューダーを担がざるを得なくなっていましたからどっちもどっちだと言えます。

 それにしても歴史は謎が多すぎますね。それがまた面白さでもあります(笑)。ところでイギリス史なんて一般の日本人にはまったく知られてないのでチンプンカンプンだったでしょ?

 ちなみに、リチャード3世はシェークスピアの史劇で奸悪な人物として描かれてますが、実像は正義感が強い立派な人物だったとも言われてます。歴史は敗者に冷たいですね。シェークスピアは敵であったチューダー朝の人間だったためにことさら悪く描いたのでしょう。